1年半前に骨盤内後腹膜腫瘍あり、婦人科、泌尿器科科どちらとも言えないような腫瘍で、MRIで良性腫瘍の判断。

 その後経過観察、疼痛があるも鎮痛剤などで対応されていました。


 受診時、画像評価で腫瘍は1cmほど増大でした。見逃してはならないのは、水腎症があった事です。良性腫瘍でも他の臓器を圧迫あるいは浸潤して影響を与えるような腫瘍であれば切除をした方が良いと考えます。


 腫瘍は尿管、膀胱を一部巻き込み膀胱と尿管を一部部分切除し、尿管と膀胱を新吻合しています。「肉腫」の診断でした。

 転移が見つかってからの受診ではなく、胸を撫で下ろしました。

 

 子宮平滑筋肉腫は肉腫の中でも多く、しばしば「子宮筋腫」と診断され手術後「肉腫」と診断され、再発ケースも散見されます。

 

 骨盤内病変は、泌尿器科なのか婦人科なのかどちらかわからない時もあります。


有症状の「腫瘍」は、切除検討です。