Prostate Specific Antigen:PSAは前立腺がんのか「腫瘍マーカー」としてご存じの方は多いかと思います。

 

この「PSA」は腫瘍だけを示すものではありません。

 

PSAは前立腺でつくられる「タンパク質」というだけです。

ですから、PSAが高いということはおおよそ「前立腺の病気」と言い換えることが出来ます。

 

「前立腺の細胞が壊れること」で

      ↓

「細胞内のPSAが飛び出し」

      ↓

「血中にPSAが移行し」

      ↓

「血中のPSAが上昇」

 

正常の前立腺では常に組織のリモデリングが一定で、血中PSAの上昇は少ない

前立腺肥大症では、細胞数が「徐々」に増え、増えた分、細胞死をするため

壊れた細胞から「PSA」が放出されたことにより、血中のPSAが「少しずつ」上昇します。

細菌感染では細胞は「一気に壊される」ため、PSAは「急激に上昇し」かつ、細菌感染が無くなれば、PSAは「急降下」します。

前立腺がんではがん細胞は「指数関数的に増殖する」ため、「がん細胞も指数関数的に死滅します」

壊れた細胞からPSAが流出するため、PSAは指数関数的に上昇します。

 

PSAの経時的な推移や、MRIなどで前立腺を評価することで、「なぜPSAが上昇するのか?」が理解できます。

 

前立腺肥大症なら「前立腺肥大症の治療」

前立腺炎なら「前立腺炎の治療」

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PSA検査をキッカケに治療に向き合えるかもしれません。