インティマレーザーの“メニュー”の違いとは?
「レーザー治療って、どれも同じなのですか?」
そんな質問をいただくことがあります。
実は、インティマレーザーには目的に応じて“モード”や“エネルギー設定”の違いがあります。
そして特に大切なのが、更年期以降の女性に対するレーザー治療です。
閉経後は女性ホルモンの低下により、腟や外陰部の粘膜が薄く、乾燥しやすくなります。
これはGSM(閉経関連尿路性器症候群)と呼ばれる状態で、
- 腟の乾燥
- ヒリヒリ感
- 性交痛
- 頻尿
- 繰り返す膀胱炎
- 軽い尿もれ
など、さまざまな症状につながります。
インティマレーザーには、
GSMに対して比較的マイルドな照射を行うモードと、
尿失禁改善を目的とした、より高いエネルギーを使用するモードがあります。
ここで注意しなければならないのが、
「粘膜の状態を無視して強い照射をしないこと」です。
例えば、薄いお肉を焼く時と、厚いお肉を焼く時では火加減を変えますよね。
薄いお肉に強火を当てれば、焦げてしまいます。
それと同じで、薄く弱った粘膜に高エネルギーを照射すると、
- 粘膜障害
- 強い炎症
- ヒリヒリ感
- 火傷のような状態
を引き起こす可能性があります。
そのため、尿失禁とGSMを併発している方では、
まずGSMを改善し、粘膜環境を整えることがとても重要になります。
粘膜の状態が良くなることで、
- 尿道周囲の支持機能
- 粘膜のクッション性
- 血流や潤い
が改善し、それだけで尿失禁症状が軽くなる方も少なくありません。
つまり、
「ただ強く当てれば効く」わけではなく、
“その方の粘膜状態に合わせてレーザーを調整すること”が本当に大切なのです。
レーザー治療は、単なる美容治療ではなく、
解剖学、生理学、ホルモン状態を理解して行う医療だと感じています。
