しかも野球のネタじゃないし・・・(苦笑)
朝日新聞の夕刊で「東京多摩川駅ホーム転落死、傾斜2.5%車椅子危険」という記事を読みました。
今年9月、車椅子に乗った81歳の女性が、付き添いの61歳の長女が手を離した隙に下り傾斜を進んで5メートル先のホームから1.2メートル下の線路に転落して翌日亡くなったという悲しい事故・・・。
自分の本職は建築設計なので、若干専門的な数字も交えて話させてもらいますが、普通外部に面する床って、水溜りにならないように緩やかに勾配をとってます(水勾配って言います)
で、この駅の勾配は2.5%=1メートル進んで2.5センチ下がる(一般的には1%が一つの基準で、一戸建やマンションのバルコニーなんかもそれ位にします)とちょっと急なんですけど、実際は普通の皆さんは全然気が付かない程度の緩やかさだと思います。
その辺の道路や歩道だって、同じように水勾配がついてるので、フラットな場所って皆無と言って良いでしょう。
バリアフリー法で規定されてるスロープの勾配は約8.3%(1/12勾配と言います)ですから、そこがスロープだという認識があれば、この2.5パーセントの勾配は決して急では無いと思います。問題は平らな床と認識してしまっている事・・・。
2000年に交通バリアフリー法が施行されて、新しくエレベーターを設置した駅を本当に多く見かけます。
その中には、エレベーター周辺の環境が結構窮屈で危険に感じる事もよくあります。殆ど改築で造ってるので仕方ない部分もありますが・・・。
ただでさえ駅のホームって転落の危険がある(自分も背後から押されて転落するんじゃないかと思う事がたまにあります)のですから、造る側は、法的数値をクリアーするだけでなく、利用する側の立場に立った心使いが必要なんだと再認識する記事でした。自分への自戒の念も込めて・・・。
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