8月22日(日):奈良・布目弓道場「英明館」のご紹介③ | 弓道 今日のポイント

弓道 今日のポイント

弓道の練習での、指導ポイント、感じた点を記録していきます

【奈良・布目弓道場「英明館」のご紹介③】


吉本先生のホームグラウンドの、布目弓道場「英明館」
色々な書や、写真が道場内に所狭しと飾られていると
過日、紹介させていただきました。

今日は、実は、阿波研造先生の真筆の扇が飾られていることが判明しました。
今まで、写真か、コピーかと思っていたのですが。
扇の裏面に吉本先生に寄贈された経緯が克明に記されてました。

それが、この扇です。

 

 

阿波研造 真筆
「射胴風格厳然」 宏鴻画

 


「射道風格厳然」
射の道の風格は、動かしがたい威厳であること。
(厳然とは 動かしがたい威厳のあるさま。)

「宏鴻」は阿波先生の雅号です。
(雅号とは、文人・画家・書家などが、本名以外につける風雅な別名)


裏面には、

「昭和四十八年 小沼範士より頂いたもの」


「昭和七・八年頃 新寺小路道場で 
 阿波範士が小沼先生の依頼により書いたもの」


 「贈 吉本先生  平成四年十月 今川閑雄」

と記されてました。


故今川先生が、阿波先生の資料を編纂されてた折に、
小沼範士より、この扇の書を頂き、
吉本先生に寄贈されたとのことです。

現在、道場の本座の後ろ中央に、
阿波先生の「会」「残心」の写真に挟まれて、飾られています。

吉本先生も、以前に、
「射品」というより「風格のある射」を求めるべきと

仰っていたことを思い返します。


では、また。