GOE(加点)制なんてやめちまえ! | 業務連絡

業務連絡

ホームページをブログにしてみました。
日々の出来事、思うこと、ドラマや映画の感想などを書いてます。

グランプリシリーズ ファイナル 男女フリー



(以下 敬称略で失礼)

えーと、
3A+2Tと3F+3Tでは、基礎点は共に9.50と同じなの知ってました?

これにGEO(加点)が加わる。
GEOは審判が見た印象で決まるのだが、どうもここ最近「この選手のこの技のときは××点」と最初からコンピューターに自動的にインプットされているような気がしてならない。


「この選手のときの」の「この選手」はあえて書かないが、まぁアノ選手である。



今回の浅田真央のフリーの得点が意外と低いのも、たぶん次に控えるキム・ヨナの為にGEOをギリギリまで抑えられたんだろうと勘ぐりたくなる。
確かに浅田真央は3A2回やったことで後半は少しスピードがなかったような気もするが、全体的にスピードが不足したのはキム・ヨナも同じだ。

そのキム・ヨナは、フリーで1回の転倒、3回転が1回転になったりと2回のミス。
解説の伊藤みどり様が「今日みたいな出来だとジャッジも厳しくせざるを得ないのでは?」と言っていたのが、昨日のSPと同じでこれまた予想外のミスで仕方なくジャッジもギリギリまで加点をして結果的にはGEOで救われた感じだ。

これではまるで旧採点方のやり方と同じではないか。

回転不足でダウングレードされてもGEOで加点されたり、SpSqで180度開脚している選手とそうでない選手の加点も同じだし、シットスピンで低く腰を落として回っている選手とそうでない選手の加点も違うし、まったく不可解極まりない。
もう基礎点だけでいいじゃん。
ジャンプの着地にあれだけ厳密化するならば、スパイラルは180度開脚して基礎点何点とか、シットスピンは軸足が90度折れ曲がって何点とかしないと不公平だろう。

もういっそのことコンパルソリーでも復活させたらどうよ?

私のような伊藤みどり世代のファンからみれば、伊藤みどりのように曲に合わせて正確なジャンプを飛んで着地し、しかもそのジャンプに表情があり、着地や飛距離でさえ演技の一部のようで、その曲に合わせてスピンやスパイラルを付ける選手こそ今でいう加点対象なのよ!!




それにしても「仮面舞踏会」は滑れば滑り込むほど良いプログラムです。
この曲と振付を与えたタラソワの振付師としての勘と、自分の物にしつつある浅田真央。
どこまで進化するんだろう。

3サルコウも問題なく飛べるようになったし、これで3ルッツが入れば文句なし。
合えて注文をつけるならば、表情の緩急と、ラストのポーズに迫力が増せばなお良し!



不可解な判定やその採点方法にあえて逆行するかのようなプログラムで挑む選手は見ていて無条件に応援したくなる。「回転不足と判定されたら次は完璧に決めればいいだけ」と、恐れず何度も挑戦する選手は好感が持てる。

昨年の世界選手権がいい例だろう。
自分に足らないものを他でカバーすることで点数以上の拍手と歓声をもらった中野由加里のように、あの大会で1番の拍手と歓声と結果に対するブーイングをもらった。



キム・ヨナは嫌いなスケーターではないし、採点しているのはジャッジであってキム・ヨナではない。
きっとこの大会は吐きそうになるくらいのプレッシャーだったと思う。
その中で演技したことは今後の糧になるハズ。

ただ、守りに入る選手はいつか限界がくる。
それだけのことだ。




true
このタラソワのニコニコ顔がいい(笑)




そしてフリーの曲を変えてきた安藤美姫。
この人は曲の変更をして自滅するが、今回はとても合っているように思える。
衣装も珍しくセンスがいい。
この人は顔が派手なので一歩間違えれば化粧も衣装も下品になってしまうのだ。
これくらいに抑えた衣装や化粧が一番よく似合う。


業務連絡

肩の力を抜いた4Sも認定されなかったが今後に繫がるいい挑戦だったのではないだろうか。
願わくば振付がマンネリ化しているので、そろそろ振付をモロゾフ以外の人に依頼することも検討したほうがいいのではないだろうか。





それにしても韓国のキム・ヨナに対する期待は凄まじい。
お母ちゃん泣いてたじゃんか・・・
言葉は悪いがグランプリファイナルでコレだぜ?
オリンピックになったらどんだけ期待背負わされてしまうんだろうか?
アルベールビル五輪の時の伊藤みどりを見ているようで辛い。