骨盤臓器脱という膣から臓器が脱出する病気は女性の10人に1人が生涯のうちにかかる病気で、それを治療する経腟メッシュ手術TVMはエキスパートが執刀すれば非常に良い手術だ。

しかしながら今TVMに使用できるメッシュPTFE製のORIHIMEは摩擦係数が低く、アンカーするメッシュ脚が滑りやすく再発しやすいらしいという問題がある。

摩擦を増やすために脚を太くし、さらにメッシュ脚にギザギザを入れだがやはり体重の重い患者に再発を経験した。

そこでTVMーA2の脚を2本から4本にすることを考えてみた。決してプロリフトタイプTVMに戻るわけでなく、第2脚を2本づつにするのだ。
企業秘密だがプロトタイプのメッシュの写真をお見せする。
このメッシュは今までの20x15 cmメッシュでは作成できない。30x 15 cmの大きさが必要だ。

多分この織り方のメッシュでは30x15cmが標準のメッシュになると思われる。

今週からpreliminaryに症例数を増やしていく予定であるがこのメッシュを使用するためにはいわゆる第二穿刺で坐骨棘周囲を貫く卓越した技術が 求められるので他の施設では施行不可能だと考える。
新しい織り方のメッシュが出来上がるまで待っていただきたい。