臨床泌尿器科という泌尿器科の雑誌が「匠の伝承  手術を極めたいあなたへ」という特集を組み、この度刊行された。
その中の骨盤臓器脱に対する経腟メッシュ手術 (TVM)のパートを私が書かせてもらった。
「読者は術式はよく理解しているものとして、是非とも伝えたいことを書いて欲しい」との要請に応えて、TVMの術式そのものの誤解を解くためにもアンカリングの重要性を強調した。
2011年FDAの厳しい警告の影響で悪者扱いされているかのごときポリプロピレンメッシュであるが、正しいアンカリングにより綺麗に展開したメッシュ が優れた骨盤底修復をもたらすことは私の4800例に及ぶ手術経験が物語っている。
LSCがブームとなっている昨今であるが、この日本で発展、改良されたTVM手術はこれからも骨盤臓器脱手術の重要なツールであり続けると考える。
しからば、骨盤臓器脱手術のエキスパートになろうとする若い泌尿器科医には是非とも正しいTVM手術を身につけていただきたいものである。



ORIHIMEをLSCに使用開始

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日本製PTFEメッシュORIHIMEは経腟メッシュ手術に使用可能なメッシュとしてクラウンジュン河野から発売され、TVM手術に使用するにあたっての要点はこのブログで紹介した。

それではこのメッシュはLSCでの使用感はどうか?

今週、私 が執刀したLSC2症例にORIHIMEを使用してみたので、その使用感を報告する。
第一東和会病院でのLSCは基本的にはトータルリペアダブルメッシュLSCで後膣メッシュの遠位アンカーは左右の恥骨直腸筋に運針、前膣メッシュは膀胱頸部側膣壁にアンカーする。前後メッシュは子宮頸部で連結する。岬角の前縦靭帯にメッシュ脚をtension-free に縫着した後、高位腹膜縫合でダグラスを閉鎖する。

結論からいえばORIHIMEはLSCに非常に使いやすいメッシュだと感じた。プラスチック感がなく、布のように組織を被覆する。皺にもならない。

当面このメッシュを使用する予定なので、周術期、短期の成績は近々報告できると思う。



9月3日からの週を中心に、骨盤臓器脱全国無料相談キャンペーンを実施します。

なかなか医療機関に受診しにくい病気について元患者さんたちのボランティア団体「ひまわり会」と全国20の専門家のいる医療機関が共催して行うこの電話相談は今回で第36回目になります。

日本記念日協会に登録されている「骨盤臓器脱を克服する記念日」9月9日を記念して毎年開催しているキャンペーン、どこに相談すればいいのか困っている方、あるいは手術を勧められているが、これでいいのかと迷っている方などこの機会に是非ご相談ください!