ということで

2026年1月18日() 

第25回 

日本間質性膀胱炎研究会

 

に参加しました。

 

会場は長崎駅のすぐ前の「出島メッセ長崎」でした。

 

 

一般演題が8演題

総会を挟んで、

ランチョンセミナー、スポンサードセミナーがあって

会長特別企画という構成でした。

 

 

今回は一般演題について。

 

でも、

一般演題は演者の許可を得ていないため、詳しいことは書けないのでスミマセン。

 

書ける範囲で・・・

 

1.「膀胱痛症候群と診断した8例の再検討」

南里泌尿器科医院 南里 正晴

 

わたしがトップバッターでした。

これは自分の発表なので詳しく書けるのですが、長くなるので要点です。

 

現在のガイドラインでは膀胱水圧拡張後の膀胱粘膜出血(点状出血や五月雨状出血)は臨床的な意義が乏しい、という考えですが本当にそうなのだろうか、ということがテーマでした。

 

ハンナ病変が無く、激しい五月雨状出血の患者さんの組織検査(膀胱の一部を採取した顕微鏡検査)でハンナ病変とほとんど同じ所見だった症例があったことから、通常の膀胱鏡では見えにくいハンナ病変があるのではないか?

組織検査(病理検査)をしっかりと見直すことが大切だということ、

そして他の激しい五月雨状出血があった患者さんも尿路をターゲットとした治療で症状か改善した、という報告です。

 

今後のさらなる検証が必要だと思っています。

 

ただ、今回の発表で海外の論文を読んでいると膀胱水圧拡張術の五月雨状出血は間質性膀胱炎・膀胱痛症候群(IC/BPS)に特有なものではないが、膀胱に何らかの問題(病気)があることを示すものだというのがありました。

 

膀胱水圧拡張術や五月雨状出血の意義についてもう一度考え直す必要があると個人的には考えています。

 

2.「尿道・膣周囲の圧痛点の考察」

女性医療クリニックLUNAネクストステージ 関口由紀先生

 

3.「女性泌尿器科外来受診患者における不安・抑うつの有病率」 杏林大学医学部泌尿器科 金城真実先生

IC/BPSの患者さんは尿失禁や骨盤臓器脱で来院する患者さんより不安な気持ちなどが強いという結果でした。

本当は時間をかけてゆっくり病気や症状について話しをする必要があるのだけど忙しい外来の中の限られた時間内では難しいので何とかしたいですね、という議論がありました。

 

4.「DMSO膀胱内注入療法:初回治療と再治療の有効性比較」長崎大学病院 泌尿器科 柿田聖太先生

 

5.「間質性膀胱炎に対するDMSO膀胱内注入療法の効果予測と再治療の有用性の検討」 医療法人社団仁成会 高木病院

宍戸俊英先生

 

DMSO(ジムソのこと)は非常に重要な治療手段。

1コース目で効果が乏しくても2コース目で良くなったケースがあるという話しや膀胱容量が小さくなってしまってからでは効果が乏しいという話しもありました。

ハンナ病変がある患者さんには、(ひどくなる前に)使用することが大切なんだなあ、と改めて思いました。

最初は痛みが強いけど、だんだん注入時の痛みも軽くなるという話しは同感でした。

 

6.「ハンナ型間質性膀胱炎の経過観察中に膀胱癌となった1例」 東京大学医学系研究科 渡邊大仁先生

会場で質問して確認しまいたが、べつに間質性膀胱炎の患者さんが膀胱癌になりやすい、ということではありません。

膀胱癌のことも注意しながら経過を見る必要があるというメッセージ。

 

7.「医師の判断根拠を学習したハンナ型間質性膀胱炎内視鏡診断支援システム」 国立研究開発法人 産業技術総合研究所 人工知能研究センター 野里博和先生

今年の研究会賞受賞演題!

技術の進歩に驚きました。

 

8.「イムノコンプレキソーム解析による間質性膀胱炎の尿中免疫複合体抗原バイオマーカーの探索」 長崎大学病院 森 慎太郎先生

尿中バイオマーカーについての研究報告でした。

 

以上のような一般演題発表があり、熱い議論がなされました。

全国でいろいろな研究が進んでいることが分かりました。

 

あっ、それから

日本間質性膀胱炎研究会のホームページに患者さん向けの冊子(PDFファイル)がいつのまにか公開されていました。

今回の研究会でも告知がありませんでしたが、誰でもダウンロードできるようなので興味がある方は見てください。

 

 

(たぶん、つづく)