4月1日(土)に医院の職員を集めて臨時ミーティングを開催しました。

 

 

主たる内容は、

あたらしく任命した30歳代の看護主任(2名)の発表と

今後の医院の目指す方向についてでした。

 

といっても10分程度のミーティングです。

 

我々は

「患者さんのことを第一に考え、専門的な医療を提供するプロフェッショナル集団である」

という先代(初代院長)時代からの理念の確認

 

患者さんの期待を裏切らない真摯な、泌尿器科に特化した医療が提供できる有床診療所であり続けること、

 

そして

 

職員が物心共に安心して満足して働くことができるように改革することを具体的に説明しました。

 

5月に滋賀県大津市で開催される日本老年泌尿器科学会には3名の看護師さんが勉強に行く予定です。

 

6月に京都で開催される自己導尿指導セミナーには2名の看護師さんが研修に参加します。

 

受付のスタッフも1名増員して少しでも良い医療が提供できるように頑張りたいと考えています。

 

4月に神戸で開催される日本泌尿器科学会には当院副院長の松尾先生が参加します。

 

私は留守番ですが地道に勉強を続け医院全体がもっともっと良くなるように努力したいです。

 

 

間質性膀胱炎の最近の話題

 

について1つ

 

某製薬メーカーが作ってくれている雑誌、

Urology Tody vol.29 No4 2023

の記事(実践マニュアル)に

 

「ハンナ病変の見つけ方と焼灼術」

 

がありました。

 

東京大学泌尿器科講師の秋山先生が筆者です。

 

 

間質性膀胱炎(ハンナ型)のハンナ病変の診断方法と

診断がついたあとのハンナ病変に対する経尿道的治療のコツについて分かりやすく、そして詳細に記載されていてとても勉強になりました。

 

泌尿器科医がこの手術を行う上で問題になったり疑問に思うことはおそらく、

 

①ハンナ病変の診断

②膀胱生検をするのか、するならどのタイミングなのか

③ハンナ病変は凝固するのか切除するのか

④ハンナ病変が分からなくなった時にどう対処するのか

⑤手術が先かDMSO膀胱内注入療法が先なのか?

 

等だと思います。

 

それに対する見解が書いてありました。

 

また論文の冒頭に

「ハンナ型間質性膀胱炎(HIC)は形態学的な膀胱の慢性炎症性疾患である一方、膀胱痛症候群(BPS)は形態学的変化に乏しく身体症状および関連症群、ないしは機能性身体症候群との関連が強く疑われる症状症候群である可能性が示唆されている」

と述べています。

 

HICなのかBPSなのかを明確に分類することが大切であること、

BPSについてはまだまだ検討や研究の課題がまだまだたくさん残っていることが分かります。

 

間質性膀胱炎・膀胱痛症候群のことはもちろん、難治性の過活動膀胱、前立腺肥大症の手術療法の技術向上、前立腺癌患者さんへの治療方法選択の分かりやすい説明、各種腎・泌尿器科関連疾患の食事療法や生活指導など勉強したいことが山積みです。

 

医院の出来事、間質性膀胱炎・膀胱痛症候群のこと、前立腺癌や前立腺肥大症、過活動膀胱など勉強したことや気づいたことをブログにまとめていきたいと思っています。