第25回 日本間質性膀胱炎研究会の③で最後です。

 

 

総会を挟んでランチョンセミナーでした。

タイトルは

「Doublet と Triplet療法の比較からみる進行性前立腺癌治療戦略」 

近畿大学医学部 泌尿器科 藤田和利 教授

(共催:ヤンセンファーマ株式会社/日本新薬株式会社)

 

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と思った人もいるかもしれませんが、

前立腺癌についての講演です。

 

現在、研究会や学会を開催するのには莫大なお金が必要です。かつてはいろいろな製薬メーカーからの協力が得られましたが、今はそれがほとんどありません。

 

会場費が高騰していることや研究会や学会開催方法が複雑化して専門業者に一部委託する必要があるからのようです。

 

特に間質性膀胱炎/膀胱痛症候群(IC/BPS)には関連する治療薬がジムソ以外に無いので協力してくれるスポンサーがほとんどありません。

 

苦肉の策で今回の会長である長崎大学泌尿器科の松尾先生らの発案で初めて間質性膀胱炎とは関連がないメーカー共催のランチョンセミナーを採用したそうです。

 

参加している医師はみんな泌尿器科医であり、何らかの形で前立腺癌の治療に関わっているので、私自身もこの講演はとても勉強になりました。

 

なんでも今回の研究会開催に至っては、長崎県の間質性膀胱炎の患者さんから寄附金の申し出があったそうです。

それで何とか研究会が開催できたとのことでした。

 

患者さんも苦労が絶えませんが、診断・治療の進歩のために頑張っている医師や研究者も結構大変なのです。

 

次がスポンサードセミナーでした。

「トイレの向こうに見えるもの。」

OFFICE TAC/「みんなにやさしいトイレ会議」実行委員会

日本トイレ協会 竹中 晴美 先生

 

長崎県の公共トイレの改善についてのお話でした。

驚いたのが会場の出島メッセ長崎のトイレに自己導尿を行っている患者さん専用の個室トイレがあることでした。

自己導尿がしやすいように便器の形状にも工夫がされていました。

 

会場の出島メッセ長崎の男子トイレの中の様子

 

あえて扉にCICと関係者しか分からないようにしているところがポイント

 

通常の形態と異なり便座の前側が広くする工夫が施されている

 

そしてメインの会長特別企画

「日本間質性膀胱炎研究会の四半世紀を振り返るー創設から現在、そして未来」

 

日本間質性膀胱炎 代表幹事 本間 之夫 先生

 

が行われました。

 

日本間質性膀胱炎研究会の立ち上げから現在までの流れが解説されました。

 

この研究会ができたことで膀胱水圧拡張術が保険収載され、ハンナ型間質性膀胱炎の重症型が指定難病になり、DMSO(ジムソ)が保険で使えるようになり、ハンナ病変手術(経尿道的)が保険収載されるなど数々の実績が積み上げられてきました。

 

診療ガイドラインも立ち上げメンバーを中心に製作・発刊され、間質性膀胱炎が病気として広く認知されることに貢献してきたことが改めて分かりました。

 

間質性膀胱炎研究会のホームページには「IC/BPSの専門的診療を行う医師」のリストがありますが、現在120名(133施設)が登録されているそうです。(研究会開催時点)

ただ登録医がいない県が7県あるそうです。

 

この研究会は25年前に理解不能な症状を訴え治療に苦労する患者さんがいることを実感するなかで、患者さんの訴えを解決するという医師としての原点に立ち戻りみんなで知恵を集めて解決しようという「患者さんのためになんとかしよう」という志をもった5名の先生たち(本間 之夫 先生、上田 朋宏先生、武井 実根雄 先生、伊藤 貴章 先生、巴 ひかる 先生)が立ち上がって作った会だったそうです。

 

現在の幹事には慈恵会医科大学の古田 昭 先生と信州大学の秋山 佳之 先生が加わり、病態解明や治療方法の開発が急速に進み世界をリードしていく立場にあるので、この研究会がますます発展することを期待するというエールで講演は終わりました。

 

私は下部組織の評議員(私を含め18名います)ですが、これからもなるべくこの研究会には参加するようにして間質性膀胱炎/膀胱痛症候群の診断・治療の発展に少しでも貢献できるように頑張りたいと改めて思いました。

 

なおこの特別企画は動画撮影されていたようなので何らかの形で公開されるのでしょう。一般公開か研究会の会員限定かは分かりませんが本間先生の熱い講演だったので公開が楽しみです。

 

以上で第25回日本間質性膀胱炎研究会に参加して感じたことのまとめでした。

 

読んでいただいた方に感謝申し上げます。

ありがとうございました。