久しぶりにブログを書きます。
2024年10月31日(木)から11月2日(土)まで佐賀市内で開催された第76回西日本泌尿器科学会に参加してきました。
今回は佐賀大学泌尿器科が主催の学会でした。
会場はSAGAアリーナと佐賀市文化会館でした。
31日(木)は当院の手術日だったので参加せず、
11月1日(金)は午前中のみ学会参加し午後は外来診療、
11月2日(土)は朝から学会参加でした。
今回、私は11月2日(土)にポスター発表を行い、
そのあと引き続き会長特別企画のパネリストとして登壇するというスケジュールでした。
で思い出すままに・・・・
私は佐賀市民ですがSAGAアリーナには初めて入りました。
入り口が分からずウロウロしながら入場し翌日発表のポスターを張りました。
今回は間質性膀胱炎の話題ではなく、下部尿路症状で来院した治療中の患者さんの満足度調査から分かる問題点と解決策についてまとめたものでした。
ポスター会場であるSAGAアリーナと隣接した佐賀市文化会館に急いで移動して参加手続きのあと、シンポジウム2
「排尿障害に対する内科的・外科的治療選択」を聴きに行きました。
とても興味深い内容でした。
とくに「残尿が非常に多いが、それ以外のデータは全く異常がなく、患者さんも何も困っていない」場合にどうするかという話題がありました。
これは日ごろから私たちも対応をどうしようかと迷うことが多く勉強になりました。
そして急いでSAGAアリーナへ戻り、一般演題(Female Urology・尿失禁)の口演会場へ移動しました。
今回の学会で唯一の間質性膀胱炎に関する一般口演があったからです。
DMSOの維持療法に関する内容でした。
DMSOを1コース投与したあとに定期的にDMSOを投与することで再燃するまでの期間が延長されたという内容でした。
これはいい!と思って気になったことを質問しましたが、今回発表された内容は保険診療で実施することができず現時点では一般化できないようでした。
そのあとは私の出席義務がある社員総会(学会が社団法人なので社員総会)に参加しました。
本当はランチョンセミナーに参加してお弁当を食べて医院に戻るつもりでしたが気になる患者さんがいたので、そのまますぐに医院へ戻りました。
入院患者さんの対応をしているとすぐに午後外来の時間になり、外来患者さんにも重症な患者さんがいて昼ごはんは食べられないまま外来診療へ・・・
19時前に外来が終わり、もう一度、SAGAアリーナへ戻りました。
会員懇親会に参加です。
特別ゲストの
どぶろっくさんのショーを観て(彼らは、自分たちと泌尿器科医は同業者と言っていました。なるほど、分かる人には分かるとおもいますが・・・)
懇親会終了後、
卒後教育セミナー講師やワークショップの講師として遠方から佐賀にいらした、以前から個人的にお世話になっている
岐阜赤十字病院泌尿器科の三輪好生先生と
名古屋の国立長寿医療研究センター泌尿器科の西井久枝先生と食事をしました。
佐賀大学泌尿器科の後輩も誘いましたが(当然ですが)学会運営で忙しく申し訳なかったのですが一人参加してくれました。(感謝)
そして11月2日(土)の最終日
8時30分開始の「ヤングウロロジストリサーチコンテスト」
を聴きに行きました。
これは泌尿器科若手医師が基礎研究について英語でプレゼンテーションをするセッションです。
佐賀大学泌尿器科の後輩が発表するのを聞きたかったのと、
長崎大学から間質性膀胱炎に関する基礎研究の発表があるからです。
7時30分ころに会場入りして掲示している発表ポスターを見ながら勉強してプレゼンテーションを聴きました。
間質性膀胱炎に関する基礎研究は尿を使ってハンナ型間質性膀胱炎の病態解明につなげるという内容でした。
(詳細は研究発表なので書けません。申し訳ありません。)
どうしても聞きたいことがあったのですが、当然、質問も英語でする必要があります。
だけども、とても興味ある研究内容だったので、英語で質問しましたが、私の英語が下手すぎたせいで演者の若い先生に迷惑をかけてしまいました。
申し訳なかったのですが、発表のあとに偶然その先生と会う機会があり少しだけ話し合うことができたので満足でした。
佐賀大学泌尿器科の後輩のプレゼンテーションも素晴らしく感激しました。
心の中で「すっげー!すっげー!」と感心しながら聴いていました。
後輩たちが忙しい大学病院での診療の合間に様々な研究や学会発表、論文発表をしていることはとても刺激になり、自分ももっと頑張らなければと思う次第です。
そのあとは佐賀大学泌尿器科の柿木先生が座長を務める結石に関する口演発表を聴いて、急いで自分のポスター会場に移動して発表し、息をつく間もなく会場を移動して会長特別企画の「西日本泌尿器科学会をいかに素晴らしい学会にするか」というテーマでの討論会に参加です。
今回は開業医代表のパネリストとして登壇しました。
思うように討論できませんでしたがとても良い経験ができました。
その後、大学の後輩(といっても講師の先生)である有働先生の教育セミナーを拝聴しました。
腎臓がんに関する手術と病理についての講演でしたが非常に分かりやすく勉強になりました。
ということで非常に勉強になり、初めての英語の質問も経験することもできて個人的にはとても有意義でした。
また佐賀大学泌尿器科の後輩たちが第一線で素晴らしい発表や講演、座長をする姿を間近で見ることができて大きな刺激を受けました。
最後に、
このブログを見に来てくれる方には間質性膀胱炎の患者さんが多いと思います。
普通の学会になると、どうしても間質性膀胱炎の演題(話題)は少ないのが現状です。
だけど来年1月には間質性膀胱炎研究会が奈良県で開催され、来春の日本泌尿器科学会総会(福岡)でも間質性膀胱炎に関する話題は出るようなので新しい情報が入りましたらブログに書ける範囲で発信したいと思います。
これからも間質性膀胱炎以外のことも気ままに書きますのでお許しください。