地元・福岡の世界水泳で活躍誓う水球・荒木健太
7月に福岡市で開催される水泳の世界選手権は14日で開幕1カ月前となった。国内では2021年の東京五輪以来の大規模な国際スポーツ大会となる。同市での開催は22年ぶり。水球では、荒木健太(コスモネット)=福岡市出身=が活躍を誓う。
故郷の応援を力に変えて史上初の8強入りを目指す。荒木は「地元だし、たくさんの方が見に来てくれると思う。水球を知ってもらえる機会だし、何とかいい成績を残したい。それがトレーニングの励みになっている」と意気込む。
福岡教大福岡中2年で水球を始めた。強豪の福岡工高から日体大に進み、大学時代から日本代表入りを経験。2021年の東京五輪代表にも名を連ねた。昨秋からは世界屈指のレベルを誇るギリシャリーグに挑戦し、腕を磨いてきた。
186センチ、96キロの屈強な体でも海外勢にはかなわない部分もある。その分、体を巧みに使いゴール前で仕事を果たす。「センターフォワードの自分も泳げることが日本の武器」。持ち味の泳力に自信を深め、素早い攻撃への貢献を目指す。
東京五輪は1次リーグ1勝4敗で敗退。結果への悔しさと、強い心残りがある。「(無観客での開催で)お客さんが入ることができなかった。お世話になった方々の目の前で、最高のプレーを披露したい」と恩返しも誓う。
日本は昨年の世界選手権で過去最高の9位。今回は1次リーグで東京五輪銅のハンガリー、強豪のクロアチア、アルゼンチンと対戦する。目標への道は険しいが、荒木ら多くの選手が海外チームに所属して経験を積んで成長。塩田義法監督(熊本市出身)も「彼らが(海外で)経験したいい部分と日本の持ち味が掛け合わされば、チームはより強くなる。(荒木は)海外勢にも負けないパワーも身に付けている」と話した。
父は、人気お笑い芸人の博多華丸さんと福岡大大濠高時代の同級生だった。博多華丸・大吉のコンビは、テレビ朝日系「世界水泳福岡2023」の応援団を務める。「父が華丸さんに水球の話をしてくれたみたいで。応援していただけるとうれしいし、お会いできるといいな」。福岡の期待を背負う28歳は闘志を燃やしている。(山田孝人)
