統合失調型人格障害
schizo-typal personality disorder
通称「スキゾタイパル」。
統合失調症に近いとされる人格障害。
非社交性と認知の歪曲がある。
奇妙な信念、魔術的思考に基づいた行動、意味ありげな哲学的言動を
場違いな所でしたりする。
人格障害なのか、統合失調症の亜星なのか議論されてきた。
一般人口の3~5%、
ただし、あまり治療を求めない。
遺伝的要素が強いと言われている。
【DSM-IV-TRの診断基準】(5つ以上)
1. 統合失調症症状に似た『関係念慮』を持っていて、『あらゆる事柄が自分に関係している』と考える傾向がある。他人の会話内容と無関係に、自分の噂話をしていると思ったりする。
2. 奇異な信念や奇妙な空想、または、魔術的思考が行動に影響しており、それは文化的規範に合わない。 (過度に迷信的であること、千里眼、透視、念力、テレパシーなどの超能力を信じること、または、「第六感」「他人が私の感情を感じる事が出来る」と確信すること。小児及び青年では、奇異な空想または思いこみが見られる。)
3. 実際には存在しないはずの力や人物の存在を感じるなど、普通にはあり得ない知覚体験や身体の錯覚が見られる。
4. 考え方や話し方が奇異である。例えば、会話内容が乏しい、細部にこだわり過ぎる、抽象的表現が多い、考え方がパターン化していて紋切り型。
5. 疑い深く妄想じみた考えを持っている。
6. 感情が不適切で乏しい。いつもよそよそしくて、微笑みかけたりすることがない。頷くなどの表情や身振りが見られない。
7. 奇妙な宗教に凝ったり、迷信を信じているために、行動や外見がそれに合わせて奇妙で風変わりになっている。
8.親子関係以外では、親しい人や信頼できる人がいない。
9.社会や人間関係に対して過剰な不安を持っていて、それは殆ど妄想に近い恐怖を伴っていることが多い。
◆メモ◆
・「統合失調症」は「病気」であるが、
「統合失調型人格障害」は「病的な人格」。似て非なるもの。
・ただし、「統合失調型人格障害」の人は「統合失調症」になる確率は高いとされる。
・内面の特異な世界観が外見にも現れる。
・「奇異な信念・奇妙な空想・風変わりな態度」によって他人を寄せ付けないようにするのは、他人に対する不安や恐怖からの自己防衛。
妄想性人格障害
paranoid personality disorder
他者への不信、猜疑心が特徴。
親密な関係を築くことが難しい。
一般人口の0.5~2%、
心理療法に乗りにくい。
【DSM-IVの診断基準】(7つのうち4以上)
1. 十分な根拠がないにもかかわらず、他人が自分を利用したり危害を加えようとしていると思い込む。
2. 友人などの誠実さを不当に疑い、その不信感に心を奪われている。
3. 何か情報を漏らすと自分に不利に用いられると恐れ、他人(友人)に秘密を打ち明けようとしない。
4. 悪意のない言葉や出来事の中に、自分をけなしたり脅かすような意味があると思い込む。
5. 侮辱されたり傷つけられるようなことがあると、深く根に持ち恨みを抱き続ける。
6. 自分の評判や噂話に過敏で、勝手に人から不当に攻撃されていると感じ取り、怒ったり逆恨みしたりする。
7. 根拠もないのに、配偶者や恋人に対して浮気や不倫の疑いを抱く。
◆メモ◆
・自分がいつも正しく、他人は常に自分をだまそうとしてると思う。自分の都合の良いように現実を解釈する。
・自分の妄想を正しいものとするための情報を集め続けるための歪んだ認知。
・自分の妄想を壊そうとする(正しいことを伝えようとする)者に対する攻撃性。→アイデンティティの防衛。
・幼児期における「全能感」を求め続けたまま、現実社会を直視できないでいる。「自己愛」の修復が必要。
paranoid personality disorder
他者への不信、猜疑心が特徴。
親密な関係を築くことが難しい。
一般人口の0.5~2%、
心理療法に乗りにくい。
【DSM-IVの診断基準】(7つのうち4以上)
1. 十分な根拠がないにもかかわらず、他人が自分を利用したり危害を加えようとしていると思い込む。
2. 友人などの誠実さを不当に疑い、その不信感に心を奪われている。
3. 何か情報を漏らすと自分に不利に用いられると恐れ、他人(友人)に秘密を打ち明けようとしない。
4. 悪意のない言葉や出来事の中に、自分をけなしたり脅かすような意味があると思い込む。
5. 侮辱されたり傷つけられるようなことがあると、深く根に持ち恨みを抱き続ける。
6. 自分の評判や噂話に過敏で、勝手に人から不当に攻撃されていると感じ取り、怒ったり逆恨みしたりする。
7. 根拠もないのに、配偶者や恋人に対して浮気や不倫の疑いを抱く。
◆メモ◆
・自分がいつも正しく、他人は常に自分をだまそうとしてると思う。自分の都合の良いように現実を解釈する。
・自分の妄想を正しいものとするための情報を集め続けるための歪んだ認知。
・自分の妄想を壊そうとする(正しいことを伝えようとする)者に対する攻撃性。→アイデンティティの防衛。
・幼児期における「全能感」を求め続けたまま、現実社会を直視できないでいる。「自己愛」の修復が必要。
強迫性人格障害
Obsessive-Compulsive Personality Disorder
対人関係や内界の秩序を維持するために過度に几帳面。
融通がきかず、他人に配慮することができない。
自分のパターンを押し通すために他人とトラブルになりがち。
また、
ものが捨てられなかったり、ケチであったりもする。
男性が2倍程度。
次の5タイプに分かれる
・良心的なタイプ
・禁欲的なタイプ
・官僚的なタイプ
・ケチなタイプ
・混乱させるタイプ
【DSM-IVの診断基準】
1. 細かいこと(細目・規則・一覧表・順序・構成)にとらわれて、活動の主要点を見失う。
2. 何か一つでも落ち度があると、それを理由にして計画の達成を丸ごと諦めてしまうような完全主義を示す。
3. 娯楽や友人関係を犠牲にしてまで、仕事と効率性の向上に過剰にのめり込む(経済的必要性だけでは説明できない仕事・生産性への没頭)。
4. 一つの道徳・倫理・価値観に凝り固まっていて融通が効かない。
5. 特に思い出があるわけでもないのに、使い古したもの、価値のないものを捨てられない。
6. 自分のやり方に従わない限り、人に仕事を任せたり一緒に仕事をすることができない。
7. 金銭的に自分に対しても人に対してもケチである。将来の破局・困窮に対してお金は貯めておかねばならないと思っている。
8. 頑固である。
◆メモ◆
・『一般的な規則』に従い、『大多数の行動』に調和することで自己決定に対する不安感を防衛する。
→自分の決断に対する自信のなさの現れ。
・全てを完璧にできないからといって何もできない、完全主義要求。
→人間ひとりができることなんて限られているのが現実社会というもの。
・完璧な自分じゃないと愛されないという思い込み。
→むしろ他人の欠点を愛する人の方が多いという事実。
Obsessive-Compulsive Personality Disorder
対人関係や内界の秩序を維持するために過度に几帳面。
融通がきかず、他人に配慮することができない。
自分のパターンを押し通すために他人とトラブルになりがち。
また、
ものが捨てられなかったり、ケチであったりもする。
男性が2倍程度。
次の5タイプに分かれる
・良心的なタイプ
・禁欲的なタイプ
・官僚的なタイプ
・ケチなタイプ
・混乱させるタイプ
【DSM-IVの診断基準】
1. 細かいこと(細目・規則・一覧表・順序・構成)にとらわれて、活動の主要点を見失う。
2. 何か一つでも落ち度があると、それを理由にして計画の達成を丸ごと諦めてしまうような完全主義を示す。
3. 娯楽や友人関係を犠牲にしてまで、仕事と効率性の向上に過剰にのめり込む(経済的必要性だけでは説明できない仕事・生産性への没頭)。
4. 一つの道徳・倫理・価値観に凝り固まっていて融通が効かない。
5. 特に思い出があるわけでもないのに、使い古したもの、価値のないものを捨てられない。
6. 自分のやり方に従わない限り、人に仕事を任せたり一緒に仕事をすることができない。
7. 金銭的に自分に対しても人に対してもケチである。将来の破局・困窮に対してお金は貯めておかねばならないと思っている。
8. 頑固である。
◆メモ◆
・『一般的な規則』に従い、『大多数の行動』に調和することで自己決定に対する不安感を防衛する。
→自分の決断に対する自信のなさの現れ。
・全てを完璧にできないからといって何もできない、完全主義要求。
→人間ひとりができることなんて限られているのが現実社会というもの。
・完璧な自分じゃないと愛されないという思い込み。
→むしろ他人の欠点を愛する人の方が多いという事実。
依存性人格障害
dependent personality disorder
ひとりで決断するのが苦手。
誰かに指示されたり世話されないと機能できず、
その結果相手に服従的にしがみついている。
相手が機能していれば問題ないが、
その相手との分離や喪失から症状が出てしまう。
アメリカの報告では一般人口の1~2%、
(思春期以降も母子関係が継続しやすい日本では、
もう少し発症率が高いと推測される)
普段は問題なく生活しているため、
診断されることは少ないが、
精神科の患者の20%にも及ぶという研究あり。
単独で発症することは少なく、
他の人格障害との合併多し。
【DSM-IVの診断基準】
1.他者からの過剰のアドバイスがなければ、物事を決定できない。
2.責任を負うために、他者を必要とする。
3.他者の賛同を失うことを恐れ、反対意見を述べることができない。(この恐怖は、現実的な評価を超えたものである)
4.自ら物事を開始することができない (これは自信の無さに起因する)
5.他人の保護を得るために、不愉快なことまでを行う。
6.自らを保護することができないという肥大化した恐怖により、精神不安または無力感を覚える。
7.他者との密接な関係が終わると、過剰に不安になり、保護を得られる新しい者を探しだす。
8.保護してもらえなくなるという非現実的な恐怖に囚われている。
◆個人的メモ◆
診断基準を見る限り、こんな人は相当多い気がするんだけど(^^;)
自分の人生に責任を持つことから逃げてる人ばっかりじゃん。
物事の判断基準が「他者の視線」。
良くも悪くも日本人の文化。
dependent personality disorder
ひとりで決断するのが苦手。
誰かに指示されたり世話されないと機能できず、
その結果相手に服従的にしがみついている。
相手が機能していれば問題ないが、
その相手との分離や喪失から症状が出てしまう。
アメリカの報告では一般人口の1~2%、
(思春期以降も母子関係が継続しやすい日本では、
もう少し発症率が高いと推測される)
普段は問題なく生活しているため、
診断されることは少ないが、
精神科の患者の20%にも及ぶという研究あり。
単独で発症することは少なく、
他の人格障害との合併多し。
【DSM-IVの診断基準】
1.他者からの過剰のアドバイスがなければ、物事を決定できない。
2.責任を負うために、他者を必要とする。
3.他者の賛同を失うことを恐れ、反対意見を述べることができない。(この恐怖は、現実的な評価を超えたものである)
4.自ら物事を開始することができない (これは自信の無さに起因する)
5.他人の保護を得るために、不愉快なことまでを行う。
6.自らを保護することができないという肥大化した恐怖により、精神不安または無力感を覚える。
7.他者との密接な関係が終わると、過剰に不安になり、保護を得られる新しい者を探しだす。
8.保護してもらえなくなるという非現実的な恐怖に囚われている。
◆個人的メモ◆
診断基準を見る限り、こんな人は相当多い気がするんだけど(^^;)
自分の人生に責任を持つことから逃げてる人ばっかりじゃん。
物事の判断基準が「他者の視線」。
良くも悪くも日本人の文化。
依存性人格障害
dependent personality disorder
他人の批判や拒絶を避けるための「ひきこもり」。
仲良くしたいのに、傷つくのが怖い。傷つくのが怖くて、愛せない。
傷つくのを避けるための孤独。
一般人口の1%、
臨床援助を受ける人が多く、
臨床場面では10%ほどいると考えられている。
社会恐怖、対人恐怖との関連あり。
認知行動療法、力動的心理療法などに反応する。
診断を受ける人の中には、
親からの虐待、過度な非難・排除、
友人からのいじめを長期的に受けてきた者が多い。
参考図書
心の健康と病理
◆メモ◆
・乳幼児期における親との愛着関係との関連。人格形成において『愛着』は重要。
「安定型」であれば、「親と離れる時は悲しみを表現し、戻ってくると喜ぶ」が、
「回避型」は「離れても悲しみを表現しない、親が注意を向けても無視したりする」という、関係を拒否する反応を見せる。(愛着の4タイプ参照)
・愛着は乳幼児だけでなく、青年期以降の発達において重要であると考えられており、
安定型の子供は「自分はたいていの人から好かれる」と思いやすいが、
回避型の子供は「たいてい拒否されるだろう」と思いやすい。
・特に母親との愛着関係の安定が重要。
両親安定 > 母親安定 >>> 父親安定 > (超えられない壁) > 両親とも不安定
dependent personality disorder
他人の批判や拒絶を避けるための「ひきこもり」。
仲良くしたいのに、傷つくのが怖い。傷つくのが怖くて、愛せない。
傷つくのを避けるための孤独。
一般人口の1%、
臨床援助を受ける人が多く、
臨床場面では10%ほどいると考えられている。
社会恐怖、対人恐怖との関連あり。
認知行動療法、力動的心理療法などに反応する。
診断を受ける人の中には、
親からの虐待、過度な非難・排除、
友人からのいじめを長期的に受けてきた者が多い。
参考図書
心の健康と病理
◆メモ◆
・乳幼児期における親との愛着関係との関連。人格形成において『愛着』は重要。
「安定型」であれば、「親と離れる時は悲しみを表現し、戻ってくると喜ぶ」が、
「回避型」は「離れても悲しみを表現しない、親が注意を向けても無視したりする」という、関係を拒否する反応を見せる。(愛着の4タイプ参照)
・愛着は乳幼児だけでなく、青年期以降の発達において重要であると考えられており、
安定型の子供は「自分はたいていの人から好かれる」と思いやすいが、
回避型の子供は「たいてい拒否されるだろう」と思いやすい。
・特に母親との愛着関係の安定が重要。
両親安定 > 母親安定 >>> 父親安定 > (超えられない壁) > 両親とも不安定