11七ツ滝・能美市 | しぶきの滝ブログ

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赤目四十八滝 荷担滝

こんにちは 朝の冷え込みも緩み清々しい朝を迎えていました 日中は薄雲に覆われ花曇りの穏やかな一日でした 

満開の桜も一斉に散り始め最も美しい姿を魅せています

 

 

 

七ツ滝・能美市

 

 
うり坊の滝見見聞録-二の滝
うり坊の滝見見聞録-六の滝
 

 辰口町の長滝地区に懸かる滝です。一の滝から七の滝まで七段の流れが美しく七ツ滝と呼ばれます。この滝の左岸には、小石を積んだ「賽の磧」や「行塚」があり、右岸の山地には滝谷寺があったと伝えられます。里に懸る滝で地域の人々に愛され憩いの場となっています

 

七ツ滝の昔話


 むかし、むかしのことです。七つ滝にはたくさんの魚が住んでいました。特に、一の滝には、大きなうなぎが住んでいると言われていました。この大うなぎを見たというものは誰もいないのですが、だれが言うたともなく、「滝のぬし」と恐れられて、村の人たちは、誰一人として、一の滝に魚を捕りにいったり、そばに近寄ることはしませんでした。

 ところが、この村に、たいそう調子のいい若者がおりました。

ある日のことです。この若者は「滝のぬしが恐ろしいと言うてだぁれも、大うなぎとれんがなら、わしゃ、捕ってやる。」と言って村の人たちが止めるのも聞かずに、滝へと出かけて行ったのでした。

天気のいい昼間というのに、一の滝は、薄暗く、滝の音だけ、ゴーゴーと響いていました。若者は、だんだんこわくなってきましたが、村の人たちの言うことも聞かずに出てきた手前、からてで戻る訳にはいきません。我が身をしかって、やなをしかけるやら、網をかけるやらしたのでした。それでも、その日、網にかかったのは、小魚ばかりでした。若者は、

「村のもんな滝のぬしおると言うとるけんどか、なぁんもそんなもなおらん。」と言いながら、網を片付けて帰ろうとしました。すると、水の底に、なにやら静かに動く六尺ばかりの黒い影が見えたのでした。

「ありゃーなんや。おおうなぎんねいけ」

若者は、恐ろしいのも忘れて、

 「こっりゃ、こっりゃ。」

と言って、物影めがけて網を投げかけたのでした。すると、ものすごい力で網が引っ張られるのでした。若者は、負けずに引いたのですが、バシャッという大きな音とともに、網を破って、滝つぼの底深くに逃げ込んで見えなくなってしまいました。

 若者が、ぼうっとして、滝つぼをみていると、遠いところで、何やらたくさんの人たちの騒ぐ声が聞えてきました。はっと我にかえり、声のする方向を見ると、長滝の村あたりが赤くなり、煙が立ちのぼっているではありませんか。

 「ざいしょ、火事ゃ、うらの家かもしれん」

若者は息を切らして村の方へ駆け降りていきました。

 ところがどうしたことでしょう。村はいつもと変わらず静まりかえっていました。村の人たちは、若者の叫び声に、驚いて、家から外に飛び出してきました。

 「わりゃ、何ゆうとるがや」

と言って、不思議そうに、若者を眺めていたのでした。

 「うらの家や、火事や。大うなぎ、とろっとしたばっかりに・・・・てんなことになってしもた。」

 気がおかしくなった若者は、しばらく床についたまま起きる事ができませんでした。

 それからというものは、この村で、大うなぎを捕りにいこうと言う者は誰一人としていなくなったと言うことです

 

 

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本のしぶきクイズ

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ヒント① 新潟県妙高市に懸かる滝です

 

ヒント② 苗名滝ですが 豪快で身を揺らす振動と地響きから別名「○○滝」と呼ばれます

 

  1.地震滝 2.苗名滝 3.鈴が滝