27田代の七ツ釜・新潟県十日町市 | しぶきの滝ブログ

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赤目四十八滝 荷担滝

こんにちは 今朝は昨日の荒れた天気が嘘のように晴れ渡り比較的暖かな朝を迎えていました 日中も晴れて日差したっぷりの 穏やかな一日でした

早くから発表されていた桜の開花予想も「寒の戻り」の影響で遅れそうで 篠山城跡の開花標準木を見てきましたが 開花にはしばらく掛かりそうです


 

 

 

田代の七ツ釜・十日町市

 


 

叫び七ツ釜一番滝伝説 

 

 馬場村(現十日町市馬場)の太田新左衛門が釜の主、大蛇との約束を破って投げ網を投じたところ、新左衛門の家に七周り半も巻きついて狂い死にさせたという。

 

 いまから二百三十年ほどむかしの話です。
 水沢村の馬場に、庄屋を勤めている太田新右衛門という豪傑がいました。肝っ玉がふとく、十人力の力をもち、鉄砲うちの名人で、魚や鳥や獣をとるのが好きでした。新右衛門はある日、綱と銃砲をかついで倉俣の釜川の上流にある田代の七つ釜へやってきました。柱のような形をした岩がそそり立ち、大木がこんもりとかぶさって七つ釜は昼で も夕暮れのようです。その上滝シブキがモヤのように立ちこめ、無気味な静けさをただよわせているのでめったに近づく人もありません。むかしから、ここには大蛇のヌシが住んでいるといわれ漁をする人がいないので、滝ツボには 魚がたくさん泳いでいます。
 豪胆な新右衛門は、人の恐れる一番滝へのぼって、そこにまつられている弁天さまに、
 「どうかひと綱だけ新右衛門に魚をさずけて下さい」と、お願いして、滝ツボめがけてパッと綱を投げ入れました。
 すると、綱に入りきれないほど沢山の魚がとれました。よろこんだ新右衛門は、弁天さまにひと綱だけと約束したことを忘れて、もうひと綱とろうと、今度は無断で網を投げ込みました。
 綱を引きあげようとしたところが、グッと強い力におさえられてどうしても引きあげることができません。
 これはきっと七つ釜のヌシのしわざに違いない。よし、それならばと、そばに置いた鉄砲をとりあげ、滝ツボめが けて、ドンと一発打込みました。
 すると、滝ツボのモヤが急に暗くなり、今まで晴れ渡っていた空が、にわかにくもり、雷鳴がとどろきものすごい 嵐になりました。
 さすが豪胆な新右衛門も、これはえらいことになったと急いで逃げ仕度にかかったとき、滝ツボの中から、目をラ ンランと光らした大蛇が現われ、新右衛門めがけておそいかかってきました。しかも大蛇は新右衛門の鉄砲にうたれ片目がつぶれています。
 おどろいた新右衛門は、あまりの恐ろしさに鉄砲も綱もなげすて腰の刀で大蛇をふりはらいながら、後も見ないで 芋川のムラまで一目さんに逃げてきました。そして「村下の大下」という家へとび込んでかくれていると、大蛇が追いつき、煙出しから真っ赤な舌をペロペロと出しながら新右衛門におそいかかってきます。
 新右衛門は刀で大蛇に斬りかかると、大蛇は怒って口から炎をふき出したので、家は紅蓮(ぐれん)の炎をあげて燃えだして しまいました。
 家が燃えたので、新右衛門は、また嵐の中を馬場村の自宅まで逃げ帰りましたが、大蛇はなおも追ってきて、新右衛門の家に七まわり半もまきつき、口から青白い炎をふきながら新右衛門を苦しめます。さすがの新右衛門も大蛇にはかなわず、高熱を出してのたうち苦しみ、とうとう死んでしまいました。
 それからというものは、七つ釜と、太田家の池の魚はみんな片目になってしまうといわれ、太田家の者が、正月の神詣りにゆくと、神社の鈴の網が大蛇に見えたり、七つ釜へ行くと必ず大嵐になるといわれています。
 日照りの時に、七つ釜に水をもらいに行くと必ず雨が降ると信しられています。なお、新右衛門が使った刀は、今も菩提寺の土市の観泉院に保存されているそうです。

 

 

 

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本のしぶきクイズ

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ヒント① 山梨県山梨市の徳和渓谷に懸かる滝です

 

ヒント② 〇窓の滝 「一富士二鷹三茄子」 初〇

 

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