先日の『アナザーストーリーズ』を観ていて思い出したことがあります。
同じく2018年に公開された、振付師のデイビッド・ウィルソンさんのインタビューです。その中の羽生結弦評の部分に、バトンさんやプルシェンコさんと共通する言葉があったのです。
「チーム・ブライアン」公式/講談社@TeamBrian2018① <チーム・ブライアン 新たな旅 〜 One More Episode① 〜>本書の取材の際、オーサーコーチのお話の参考にと、振付師のデイビッド・ウィルソンさんにもお話を伺いました。素敵なお話でしたのでご紹介させて頂きます… https://t.co/O6EZkEKzZe
2018年12月28日 15:49
ウィルソンさんは、クリケットクラブを拠点とする、世界的に有名な振付師です。
以下に、そのインタビューを抜粋させて頂きますなお、「春よこい」は2018年6月のファンタジー・オン・アイス神戸公演が初演です。↓
「ユヅの『春よ、来い』の振付は楽しかったです。ただ、急いで仕上げなくてはなりませんでした。私は日本に飛び、月曜日と火曜日にユヅとリハーサルをしました。水曜日にはグループリハーサルが始まったので、実質1~2日で仕上げたのです。」
「ユヅには才能と情熱があります。そしてスケートが素晴らしいだけでなく、頭の回転がとても速いのです。」
「ユヅは今回の振付について、とてもスウィートなことを言ってくれました。『いつも、あなたが僕を成長させてくれるように感じる』とね」
「私はユヅに、その限りない潜在能力を使って、もっと違うことに挑戦させてみたくなります。それに、ユヅを見ていてひとつ学んだのは、彼が素晴らしいカリスマ性の持ち主だということです。試合でその場を自分のものにすることについて、この数年彼は大きく成長しました。
ユヅが滑る時、何をしていようと、ユヅは全員の注目を一身に集め、ほかの誰の存在も掻き消してしまいます。それは稀有で、特別な才能です。彼のそのパワーに私は敬意を払っています。なぜなら、カリスマ性を教えることはできないからです。」
「カリスマ性は、ジャンプを跳ぶ才能以上に特別な才能です。ジャンプを跳べる選手は大勢いても、観客の心を鷲掴みにする選手はそう沢山いません。ええ、ユヅがそうなのです。本当に脱帽です。」
世界中のスケーターからオファーが殺到するカリスマ振付師、デイビッド・ウィルソン。そんな彼から、「ユヅルには、観客の心を鷲掴みするカリスマ性がある!」と絶賛されることは、光栄極まりないことです。
ちなみに、
ウィルソンさん振り付けの羽生くんの演目は、FSでは「ロミオとジュリエット」(2013-2015)や「ノートルダム・ド・パリ」(2012-2013)。
ジェフリー・バトル振り付けのSP同様、ソチ前の羽生くんの大躍進に大いに貢献してくれたプログラム達で、ウィルソンさんのこだわりがいっぱい詰まったプログラムでした。
ソチ以降は、エキシビションナンバー(EX)が主で、「ノッテ・ステラータ」や「春よこい」、「クリスタル・メモリーズ」です。
「ノッテ・ステラータ」2016〜
「春よこい」2018〜
「クリスタル・メモリーズ」2019
EXは、いずれも(ジャンプより)スピンやステップなどスケーティングの美しさでじっくり魅せてくださる名作ばかりです。
そもそも羽生くんのプログラム達は、何度でも観たくなる魅力的なナンバーばかりですが、中でも思い切り芸術性に振り切ったナンバーがウィルソン・プロの真骨頂だと思っています。
私も、ファンタジー・オン・アイスやエキシビションで、何度も魅入られ魂を抜かれた一人です。
「アナザーストーリーズ」のディック・バトンさんも↓
「点数を超越した感動を与えられるかどうか、本物のスケーター、ユヅルにはそれができる。」
「羽生結弦の演技は、骨の髄まで『劇場』になっている」
「彼はお客を『魅了しつづける』ことの大切さを知っているんだ。」
はい、私も毎度、魅入られっぱなしです
同じくプルシェンコさん↓
「ユヅルは観客を巻き込む術を知っている。
…ユヅルは双眼鏡でしか見えない席の人も一緒に滑っているような気持ちにさせることができる。
これこそが本当の技術なんだ。」
プルシェンコさんにお伝えしたい。
今の羽生くんは、更にパワーアップして、会場の観客のみならず、テレビの画面を通じて視聴者をも虜にする強大な魅了の持ち主なんです。
これらの言葉の根底に共通するのは、この思想だと思います。↓
「偉大なスケーターとは、ただトップに立った選手ではなく、彼らがそこにいたことによって、フィギュアスケートの芸術性を別のものに昇華した選手のことである」
↑は、2013年に出版されたバトンさんの著書に収められた言葉だそうですが、「フィギュアスケートとは何ぞや」を良く表している言葉だと思います。何年経とうとフィギュアスケートの理想の根本は変わらない、または変わってはいけないものだと示していらっしゃいます。
バトンさんの著書については、HP『惑星ハニューにようこそ』で詳しく解説されています。
長いので、お時間がある時に是非どうぞ↓
女子の五輪連覇レジェンドのカタリナ・ビットさんも仰っています↓
↓オネエさま、感謝してお借りします🙇♀️
オネエ@sulogacカタリナ・ヴイット「難易度が高いジャンプだけのプログラムは苦手。難易度高い、普通、低いジャンプをバランス良く配置して、素晴らしいスピン等ジャンプ以外の要素が共にある芸術的プログラムを見るとホッとするわ。私が見たいのはフィギュアスケ… https://t.co/ruPtn7nZGp
2022年01月18日 21:45
そして今、この「『フィギュアスケートの理想』を体現する存在こそが、羽生結弦である!」と、これまでの大勢のレジェンドの皆様方の言葉を読み解くことで、結論づけられます。
実際に羽生結弦が観せてくれる『劇場』は、歓喜と熱狂、それらが入り混じり途方もないエネルギーレベルに達するのです
↓kacocoさま、全く同感です。感謝してお借りします。🙇♀️
kacoco🌹🦋🌟共に前へ໒꒱·̩͙⋆.*・゚@Rw0A2PXpfS2Uz5fディック・バトン氏のいう『劇場』わたしたち観客は、彼の演技がひとつの舞台に思える。最初の所作から、スピン・ジャンプに至るまで全てが繋がる。切れ目のない『劇場』だ。 #羽生結弦 という演者を知ってしまったからには、もう『劇場』じゃ… https://t.co/xBEl4XjaQw
2022年01月18日 14:08
2018年平昌後の記者クラブ会見にて
言い換えれば、高度な技術は芸術性を伴って初めてその真価を発揮するもの。高度なジャンプをどれだけ沢山跳んだとしても、そこに芸術性が伺えなければ「フィギュアスケート」ではなく、ただのジャンプ大会に成り下がってしまうということですね。
そのジャンプさえ、ちょろまかしが横行している昨今です。今のISUは本来の「フィギュアスケート」とは別の方向を向いている気がしてなりません
↓Emi様、感謝してお借りします🙇♀️
Emi@Emi58679461今や希少種となってしまった正しい技術で跳ぶ選手達がいる例えば羽生だしかし羽生は別の時代の選手だ彼は不老不死の選手だから15年間トップレベルにいるけれどフィギュアスケート史において羽生のような選手を今後何人見ることが出来ると思う… https://t.co/kA9mhbcV2S
2022年01月17日 02:57
↓isana01metalさま、感謝してお借りします🙇♀️
isana01metal@isana01metalこれは誰かと比べる事ではなく、芸術家の心得のお話です。もし、自分の理想の美をゆるめた時、それは自分との戦いに負けた時。羽生結弦選手ほど高い感受性を持つ人には最初からその選択肢は実は無いんじゃないかな…という妄想です😅
2022年01月09日 20:11
↑素晴らしいご考察をありがとうございます。
羽生くん自身が常に「芸術と技術の融合」を理想に掲げて実践しています。より狭い厳しい道を歩み続ける、その思考とたゆまぬ修練が、「羽生結弦」という存在をカリスマたらしめています。
その羽生くんが「今、(自分史上)一番上手い」と言える状態で迎える北京五輪、いよいよあと15日後に開幕です。
↓ゆづ★マミ様、感謝してお借りします🙇♀️
ゆづ★マミ@yzkyun_4A_mami初見インタ✨みなさんの夢が叶ってほしいから滑り続けていて、それはイコール自分の夢だから、オリンピックに向けて一番うまい自分になれるように頑張っていきたいと思います https://t.co/YafsUVxJQ5
2022年01月19日 00:03
ドキドキしつつ、ひたすらご武運を祈ります🙏
朝日新聞スポーツフォトグラファーズ(北京冬季五輪取材班)@asahi_photo_sp北京五輪で報道陣の取材拠点になる、メインメディアセンターの様子です。世界の子供たちから集めたイラストが展示されていました。フィギュアスケートの絵は、羽生結弦選手がモデルでしょうか?(諫)#BeijingWinterOlympics… https://t.co/oHMgBhR7du
2022年01月18日 08:00
北京も羽生結弦を待っています❣️
今日も羽生くんを全力応援!ᕦ(ò_óˇ)ᕤ
羽生くんが健康で思う通りの練習を積めますよう、心から祈っています🙏
画像やTwitterや記事は感謝してお借りしました。