ニース回想・羽生結弦は獣である/羽生結弦イメージ和菓子 | 羽生結弦さんの見つめる先を見ていたい

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羽生結弦選手を敬愛しています。羽生さんを応援する素敵ブログ様方を日々の心の糧にしている、ソチ落ち主婦のブログです。(横浜在住)

おはようございます。
昨夜放送の某NHKスケート関連番組の話題です。
某ライター氏が、イタリアGPでSP7位から逆転1位になった某若手選手について、「ニースの羽生結弦」にそっくりという趣旨の発言をしていました。

これには到底、看過できません!

私はソチ落ちなので、2012年ニースの世界選手権はリアルタイムで観ていません。
羽生くんの演技は再放送された録画番組で観ました。何回も繰り返し観る、それでもまだ飽き足りない、素晴らしいの一言では足りない、そんな演技でした。

そして、日刊スポーツ新聞社の阿部健吾記者が2015年11月に発信した記事はリアルタイムで読みました。

「羽生結弦の魅力は『獣』に変わる瞬間にある」

このセンセーショナルなタイトルに惹かれ読み進め、阿部記者の熱い思いに大いに頷かされた記憶があります。
以下に一部抜粋させていただきますが、是非全文読んでいただきたい良質かつ秀逸な記事です。↓


…羽生結弦は「獣」である。

(中略)

忘れられない2012年ニースでの演技

これまでで最も印象に残った演技はどれか。そう聞かれれば、2012年、フランスのニースで開かれた世界選手権のフリープログラムだと答える。金メダルを獲得したソチ五輪でも、初めて日本一になった全日本選手権でもなく、それは日本男子では最年少記録となる173カ月での世界選手権メダル獲得となった演技だった。


フリーの曲は「ロミオとジュリエット」。伝統的な悲恋の物語を演じることが命題であったのだが、その時にリンクにいたのは、とても生半可に主人公「ロミオ」を投影できるような羽生の姿ではなかった。喜怒哀楽に還元できる感情という言葉を寄せ付けない、理性を退けて、リンクの上で表現をするということ自体を揺るがすようなスケーターがいた。

序盤から4回転ジャンプ、トリプルアクセルと順調に流れていくまでは、その他のスケーターを見る目と同じような視線がスタンドから注がれていたと思う。一変したのは後半に向かう途中のステップから。そこで羽生は突如うずくまるように倒れた。スケート靴が氷のくぼみにはまるというアクシデント。体勢を立て直して即座に滑り始めたが、「ロミオ」を演じてきた1人の日本人の若者がそこから豹変したように感じた。体力的にきつく、スピード感、躍動感が失われるのが定石のはずの後半なのに、激しく肉体をむち打つようにしならせ、ジャンプを次々決め、肉体の限界をさらけ出すように乗り込んでいった


「嘘としか思えない驚きの瞬間」だった


そして、吠えた。最後の見せ場となるコレオシークエンスに入る直前、なぜか理由はわからないが、羽生は吠えた。悲恋の物語の象徴と言うにはあまりにも異質な雄たけびをとどろかせるように。その瞬間、観客席からは顔、口の細かな動きまでは見えないはずなのに、一瞬の静寂の後、会場の熱気が急騰した。南仏の陽気さが生む「熱」とは異なる、羽生の動きが生み出し、波及させた「熱」が会場を覆った。それも突如に。そんな瞬間はそれ以降の大会では感じたことがない。

映画批評家にして、傑出したスポーツ批評も行う元東大総長の蓮実重彦氏は、著書『スポーツ批評宣言』の中で、こう記す。

「スポーツには、嘘としか思えない驚きの瞬間が訪れる。また、人はその驚きを求めて、スポーツを見る。文化として始まったものが野蛮さにあられもなく席巻される瞬間を楽しむのです」

「不意に文化を蹂躙する野蛮なパフォーマンスを演じること。それを、運動することの『知性』と呼ぶことにしましょう。(中略)それを周囲に組織する能力を、運動することの『想像力』と呼ぶことにしましょう。『知性』と『想像力』とは1つになったとき、そこには動くことの『美しさ』が顕現します」

羽生の演技が終わり即座に考え込んだ。興奮と、驚嘆と、畏怖と。感情の波打ちに揺さぶられながら、この文章のことがよぎった。今のは動くということをあられもなくさらしてみせた滑りだったのでは。だから美しかったのではないか。それが1つの結論だった。スポーツを見ていて、嘘としか思えない瞬間を生み出せる逸材に出会った時間だったのだと。


(中略)


ジャンプの回転数や、さまざまな曲調にシンクロさせる才覚は、フィギュアの魅力である。一方で、体の中でも特別に扱いづらい脚という部位に厚さ数ミリのブレードをつけた靴を履き、脚以外の体全身を預ける行為もまた、魅力の1つだと思う。制御しようとする心身に、突然どうしようもなく信じられないような動きをする瞬間が訪れる。それは何かしらを表現し、それが得点化されるという客観性に支えられるスポーツだからこそ、深い印象と興奮と驚きを見ている者に与える。そして、それができる選手が羽生結弦なのだ。


羽生結弦、2012年世界選手権(ニース)のFS演技動画です。↓
Poplar359様、感謝して貼らせて頂きます。m(_ _)m


↓kayo様、素晴らしい情報をありがとうございます。感謝してご紹介させて頂きます。m(_ _)m

↑この熱狂❗️陽気なラテンのお国柄、観客が歓喜に足を踏み鳴らし、会場全体が揺れ、撮影するテレビカメラの画像も揺れているんです‼️

今のスケーター達の中に、この時の羽生くん(17歳)の熱量に匹敵するレベルで演じられる選手がいるのか?

同レベルの気概と覚悟を持って演技に臨んでいる選手がいるか?

彼ほどの感動を伝えられる選手がいるか?

答えは、否、です。


まして、ISUと日本スケ連お気に入り&PCS爆上げ売り出し中の選手を、羽生くんのニースの演技と同列に並べようと画策するなど、言語道断!

羽生結弦の演技と功績を、新人推し選手の宣伝に利用しようなんて、不快以外の何ものでもありません!

昨夜の某ライターの思惑こそ、まさに「虎の威を借る狐」作戦と言うのでしょう。


この忖度の先に、何があるのか、何が残るのか、…このオリンピックシーズン、しっかり見続けなくてはと強く感じた次第です。m(_ _)m

「天と地と」何たる気魄!(2021年世選)

そして今年のDOI「マスカレイド」


千秋楽、羽生くんが吼えた!

羽生くんの演技はいつでも、
全身全霊を捧げた真摯さに溢れています。

DOI公式動画です↓ラストのみですが、気魄が伝わる動画です。



DOI千秋楽「マスカレイド」に関する過去記事も紹介させていただきます。↓


二つ目は明るい話題です。
山形の老舗和菓子屋さんが、羽生くんの衣装をイメージした上生菓子を作ってくださるそうです。

「乃し梅本舗 佐藤屋」さんです。




凄く綺麗だし、美味しそうです。注文生菓子とのことです照れラブラブ

「乃し梅本舗 佐藤屋」さんは、「星降る夜に」という美しい寒天菓子も作っていらっしゃいます。(通販はなさっていないようで、残念です汗)
あいた様、情報をありがとうございます。感謝してご紹介させて頂きます。m(_ _)m

「星降る夜に」というタイトルはゴッホの名画でも有名ですから、必ずしも羽生結弦、、!をイメージした品とは限りませんが、とても綺麗な寒天菓子です。
また、通販可能な商品としては、「空ノムコウ」という「星降る夜」によく似た商品も作っていらっしゃいます。
ちなみに、私も贈り物用に購入しました。ウインク

名前通り綺麗な青空を表現した美しい和菓子です。でも私は2011-2012シーズンのSP「悲壮」を連想せずにはいられないのです照れラブラブ

昨日までの雨雲も去り、今日は気持ちの良い秋晴れの青空が広がっています。

羽生くんが心健やかにお過ごしでありますように。
怪我の発表から早や20日。日々回復に向かっていますように、今日も仙台の方角に向かい、祈りを捧げています。🙏

画像や記事やTwitterや動画は感謝してお借りしました。

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