新SPを妄想=「ホワイトレジェンド」の見事さを想う | 羽生結弦さんの見つめる先を見ていたい

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羽生結弦選手を敬愛しています。羽生さんを応援する素敵ブログ様方を日々の心の糧にしている、ソチ落ち主婦のブログです。(横浜在住)

おはようございます。

今日は十五夜。




私にとっては、昨夜見た十四夜の月もまた格別に美しいものでした。

まるで天空の真珠のように眩く輝いて見えたのです。

それはきっと、心のつかえが取れたおかげもあったでしょう。


昨夜、ようやく「ジャパンオープン」の最後の一人が決まりました。

そして、9月7日の開催発表以来、このJOエントリーの件で、ずっとくすぶり続けていた「チケット申込をするべきか、否か?」にようやく結論を出せました。発表は、先行抽選申込期限当日の夜、ギリギリまでずれ込みましたね。(もちろん、しがない主婦の身としては、羽生くんの出場しない試合に2万円もの投資はできません)


そうして、

すっきり定まった心地で見上げた月は、とても美しかった。

その清冽な美が、また24時間テレビでの羽生くんの姿を思い起こさせました。






実は私、24時間テレビを観て以来ずっと、ひょっとしたら、今シーズンのショートプログラムは、「ホワイト・レジェンド」ではないかと、密かに思い続けていたのです。

でも先日、羽生くんの弟弟子だったナム・ニューエンくん(カナダ)が、今季のSPを同曲に決めたというTwitterを見て、「あぁ、(羽生くんは)違うんだな」と直感し、諦めました。汗


確かに「新SP」とは呼べないかもしれませんが、それほどまでに様態を変えた「新生・ホワイトレジェンド」は見事の一言でした。


あの時の演技は、ショーと銘打たれていましたが、仮に競技として見ても最高のショートプログラムだったと思えてなりません。

ジャンプの数こそ3Aが1本足りませんでしたが、でもあれほど高次元で技術的&芸術的に見事なプログラムを滑り通すことができるスケーターが、果たして羽生くん以外に存在するでしょうか。


特に、私が唸ったのは、最初の4回転トーループ!ラブ

4Tのジャンプの完璧さは言うに及ばす、ジャンプ着氷後のステップ(?)のコンビネーションに魅入られてしまいました。

着氷後にバックに流れる中、自然で美しいスパイラルポーズ❣️

更に着氷した右足のまま、クルリと180°向きを変えてフリーレッグを大きく振り上げました。まるでバレエのように滑らかで魅惑的な動き❣️

これを4Tの延長で実施なんて、まさにアメージング⁉️びっくり


私にとって、この一連のムーブメントは"美と技術の融合の極致"でした恋の矢
↓秀さま、感謝してお借りします。



イタリアの解説者マッシミリアーニ・アンベージさんも、「エフォートレス」(力みの無い)の意味を羽生から学ぶべきだというコメントとともにTwitterをあげてくださっています。


ここで、Nymphea(ニンフィア)様のHP『惑星ハニューへようこそ』の秀逸な記事をご紹介させていただきます。

24時間テレビの「ホワイトレジェンド」のこの一連のムーブメントについて、プロのバレリーナの方が専門的見地から丁寧に解説なさった文章を、更に日本語訳してご紹介くださっています。

「ホワイトレジェンド」が如何に他の芸術ジャンルに感銘を与えたかの証左の一つになると思います。

Nymphea様、感謝して、更にご紹介させて頂きます。m(_ _)m


かなり長い記事なので、一部だけ抜粋させて頂きます↓

バレエダンサーなら誰でもこの4Tに夢中になるでしょう。

(中略)

ジャンプ自体:非常に高さがあり、身体は真っすぐで頭部は背中と首のラインの延長上にある。仕上げはバレエで「バルーン」と呼ばれる、身体がまるで宙に浮かんでいるように自然に見える能力。

バルーンとは、ジャンプをする能力でもジャンプの高さのことでもなく、見る者に身体が空中で一瞬止まっているような錯覚を起こさせる能力のことです。

(中略)


ユヅのバルーンは特に顕著で、
3アクセルが天空で捕まっているように見えるほどです。ここで取り上げる4Tでは彼のバルーンがはっきり見えました。まるでエアバルーンのように巨大でキラキラしていました。

そして、ようやく天空がユヅの身体を放し、彼が氷上に戻る時・・・まさに目と心と魂の至福です。誰にとっても、とりわけバレリーナにとって至福なのです。

(着氷からアラベスクポーズへ)

ロン・ド・ジャンブ、アラベスク
(後方に用語解説があります)



これらの動きはフィギュアスケートのジャンプ特有の、いわば「必須」の出です。着氷する方の足が氷に着くや否や、フリーレッグを少し回転させて身体の後方に真っすぐ伸ばします。この時、軸足は屈曲しています。このパッセージで重要なのは、滑走するブレードのランニングエッジ、流れ、スピード、そして着氷した足の膝の屈曲具合です

(中略)

アラベスクでは足は背中の真後ろにあり、身体に対して約90度で、真っすぐ維持されていなければなりません。

※ ↑バレエの基本ポーズ「アラベスク」

(中略)

ユヅのアラベスクを見て下さい。

脚は身体に対してほぼ90度、背中の真後ろで、完璧に真っすぐ伸びています。それだけではありません。足の甲はふくらはぎと足首と一直線上にあり、下向きに下がっていません。脚はアン・ドゥオール(外回し)です。脚をアン・ドゥオールで背中の真後ろに維持するために、ユヅは臀部を開きません

(中略)


一言でまとめると:ロン・ド・ジャンブとアラベスクを正しく実施しているのはユヅだけです。彼ただ一人なのです。


(中略)

ユヅはこのコントロールを見事に維持しています。臀部は少し開いていますが、デベロップ(脚を伸ばし切る動き)からアラベスクへの移行に何の迷いもなく、確信に満ちており、脚は90度以上に上がっています。

(更に、180°向き直って足上げ)


これは大変難しいパッセージです。まず、ユヅが
4Tを実施したことを忘れてはなりません(ただのジャンプではなく4回転ジャンプです)。右足で着氷し、まだ右足に乗ったままです。4回転ジャンプを着氷した後、何秒間も同じ脚で、後方に滑走し続けるために必要な力、コントロール力、均衡感覚が如何ほどなものか考えてみて下さい。

(中略)

ユヅはデべロッペと逆の動き、つまりアンべロッペを実施し、脚をアラベスクからパッセにします。

同時に止まることなく(中略)ユヅは腰をバネにして後ろ向きから前向きになります。(中略)

それから脚が身体の横で伸びるまで再びデべロッペを実施します(バレエでは「アラセコンド」と呼ばれるポジションです)。アラセコンドの彼の脚はただ真っすぐ伸び、アン・ドゥオールになっているだけではありません。90度以上の高さにあるのです。

(中略)

脚を前方または側方に引き上げるために内転筋を使うのは非常に難しいことなのです。

(中略)

膝が真っすぐ伸びた、氷に着いている方の脚で彼がやっていることについても同じです。試してみて下さい。軸足を曲げた方が、フリーレッグはずっと上がりやすくなるのです。しかし、ユヅはそうはしません。ユヅはバレエダンサーのクオリティでデべロッペ・アラセコンドを実施しているのです。


そして、

彼は、柔らかな腕、エレガントに真っすぐ伸びた姿勢、リラックスした肩、常に首の延長線上にある頭部が添えられた…これら全てを、4回転ジャンプ着氷後に行っているのです。しかもずっと同じ脚で、ということも思い出さなければなりません。ブレードで滑りながら・・・

もうお手上げです・・・もはや彼のスケートについて度々目にする「動く詩」という言葉さえも過小表現に思えてきました。

※アラベスク… 片脚で立ち、上げた脚をまっすぐ後方へ伸ばすクラシックバレエのポーズ

ロン・ド・ジャンプ…身体をコンパスのように使い、軸脚を中心として、伸ばしたフリーレッグできれいな半円を描く動き。
アン・ドゥオール… 外向きにすること、外側に回すこと
パッセ… 片足が軸足の足首からふくらはぎを通過して、ひざ近くにつけて、ひざを曲げる動きのこと。三角旗▷のような脚の形。
デベロップ… パッセを経由して前・横・後ろに脚を伸ばしきる動き』

アラセコンド…フィギュアスケートならばY字開脚のようなポーズ

如何でしたでしょうか。

海外の本職のバレリーナの方も絶賛です。


ここで、もう一度、「ホワイトレジェンド」の印象的なムーヴメントをおさらいしましょう。

Twitterでスローモーションの動画をあげてくださる方がいらっしゃいました。↓

↓Kaeru Kaeru様、感謝してお借りします。


どのムーヴメントも溜息がでるほど魅惑的ですラブ


でも、「新生・ホワイトレジェンド」がこれ程素晴らしいプログラムであるにも関わらず、羽生くんは今シーズンは「新SP」で、と表明しました。


それでは新SPについて、今、分かっている情報を元に考察してみます。


【考察その1】

羽生くんは、8月収録の24時間TVのために滑り込んできたとの旨、発言しました。本来、スケーターの7月〜8月と言えば、新プログラムの振り付け&滑り込みで埋め尽くされて然るべき時期です。まして、オリンピックシーズンです。

羽生くんも例外であるはずはなく、となれば、24時間TVの演目練習の内容も、そこに時間と精力を注ぎ込むだけの、新プログラムへの何らかの貢献があって然るべきです。そこで、今回新たに付加された、この「4Tからの流れ(バリエーション?)」が生きてくると考えました。きっと新SPにも組み込まれる要素に違いないと推察したのです。

(私が是非また観たいだけかもしれませんが口笛)


【考察その2】

7月のこのTwitterがずっと気になっていました。

↓Misakoさま、感謝して貼らせていただきます。


「来年(2021)に共演する企画がある」と、当初、私がこのTwitterを見かけた際、「企画」とは24時間テレビのことかなと思ったものでしたが、違いました。改めて、「この曲がご縁で」という文言を見て、「今度は別の曲で」のニュアンスを感じ取り、新たなコラボの可能性に思い至った次第です。


【考察その3】

話は2018年に遡りますが、

羽生くん企画のアイスショー「Continues With Wings」で、プルシェンコさんが、こんなメッセージを羽生くんに送っていました。


(ユヅル)には『白鳥の湖』の黒鳥をやってほしいと前から思っていました。彼は腕も手首も動きがとてもきれいで柔らかいから、いいプログラムになると思いませんか 

CWWの『愛蔵版』に書かれていました。尊敬するプルシェンコさんから贈られたこの言葉、羽生くんが忘れるはずはないと思うのです。ウインク


【考察その4】

思い返せば、羽生くんのシニアデビューのSPは「初代・ホワイトレジェンド」、ソチ五輪のEXも同曲を滑りました。また平昌五輪では「ノッテ・ステラータ」…本当にスワン・プログラムにはご縁が深いのです。

↓2018年平昌EXに関する羽生くんのコメントです。

↓ライム様、感謝して貼らせていただきます。




さて、以上4つの情報から、導き出される答えは何でしょう?




あくまで私の独断の妄想ですとお断りしておきますが、

新ショートプログラムは、『白鳥の湖』から「黒鳥」。

それも川井郁子さん編曲&演奏の「黒鳥」バージョンならば最高ですね。

既に昨年から、このオリンピックシーズンのための曲作りを依頼していたと考えるのは、どうでしょう。

今年、オフの7〜8月に滑り込み、すでに一部の要素は24時間テレビで披露ずみ。(「ホワイトレジェンド」の新構成として)

新SP、曲目は、「ブラック・レジェンド」(または「ナイト・レジェンド」、単に「ブラックスワン」でも)?照れ


勿論、以上は私の妄想に過ぎません。

でも、頭脳明晰、用意周到な羽生くんならば、あり得ないことではないように思えます。


丸10年経って、一周巡って、またスワンプログラム、しかも「黒鳥(ブラックスワン)」を羽生くんが滑るとしたら…王子を妖しく誘惑する黒鳥、伊藤聡美さん作成の黒鳥衣装、黒鳥に扮した羽生くん、どれもこれも想像するだけでワクワクしてきませんか?ラブ

そして、その新しいSPに、あの美麗な4Tバリエーションが組み込まれているとしたら…これはもう、堪りません。鳥肌が立ち、感涙にむせぶ、そんな予感でいっぱいです照れ




さて、

長々と私の空想にお付き合いくださり、ありがとうございました。m(_ _)m

こんな風に、あれこれ妄想しつつ羽生くんの登場を待てるのも、あと少し。

想像の翼を広げて楽しめるのは今だけです。

シーズンに本格突入すれば、"羽生結弦式ジェットコースター"の始まりです。

何が起きてもどっしり構えて羽生くんを応援し切れるように、今から耐性を養っているのだなと、こんな妄想文も笑ってお許しください。m(_ _)m




今宵は、十五夜。

まずは名月を愛でるといたしましょう。🌕



黒鳥さんの話をしたら、白鳥さんにも会いたくなりました。


↓万華鏡さま、全面的に同意いたします。

感謝して貼らせていただきます。m(_ _)m



今日も羽生くんが元気で幸せでありますよう、心からお祈りしています🙏




早く4Aと仲良くなれますように🙏


↓バレエ繋がりで過去記事を紹介させて頂きます



画像やTwitterは感謝してお借りしました。



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