なんとなくGPアサイン考/「若葉冷え」の日に | 羽生結弦さんの見つめる先を見ていたい

羽生結弦さんの見つめる先を見ていたい

羽生結弦選手を敬愛しています。羽生さんを応援する素敵ブログ様方を日々の心の糧にしている、ソチ落ち主婦のブログです。(横浜在住)

今日の横浜の天気は、ひんやり小雨。


「若葉冷え」というらしいです。   

今どきの、このちょっと肌寒い感じを表現する季語。

3〜4月の「花冷え」6月の「梅雨冷え」、季節の寒の戻りを表現する美しい言葉です。


ところで、

私の普段の足はもっぱら自転車で、ランドマークタワーや山下公園、横浜元町や中華街へも、足でせっせと漕いで出かけるのです。🚲


この時期の横浜は、どこもかしこも薔薇が見事です。





花びらを散らすことなく、優しく降り注ぐ雨。

そしてこの若葉冷え。

咲き揃う花々に、もっと長く咲いていてねと自然の恵みが注がれているような気がして、

お出かけの足が奪われたとしても、この季節の雨は好ましく感じられます。



花は良し、でも人間は、ちょっとメランコリックな気分になりますね。




そこで、

今日は、先週からずっと気になっていた2021年のNHK杯について、つらつら語ってみたいと思います。


先週、2021年のNHK杯の開催場所が未定になっていると他のブログ様の記事で知りました。

2021年は代々木第一体育館(東京)で開催予定と発表済みでしたから、少なからず驚き、

確認のためISUの公式サイトに行ってみました。




「TBA」とは、To be announced To be advised追って通知、未定のこと。

今日、現在でもTBAのままです。


国際大会なのに、一旦決まっていた会場を白紙にするとは、どういう事態なのか?

コロナ禍だけが原因とは考えにくいのです。

12月開催のGPファイナルの記述は、大阪開催で変化はありませんから。

他のGPも変わり無しです。

NHK杯に限っての、この変更が何を意味するのか、何やらモヤモヤした気分を抱えていました。!




そもそも、3月の世界選手権から、

その結果を見た時から、次年度のNHK杯のことがずっと頭に引っかかっていたような気がします。



「今年のNHK杯、羽生くんの演技を観ることはできないのでは」ショボーン





そもそも気がかりだらけの世選でした。

コロナの事。

直前の地震の事。

バブルの事。

羽生くんの体調。

よくもまあ、こんなにと呆れるほど、気がかりのオンパレードでした。


中でも、男子フリーの時の羽生くんの尋常でない様子が緊張のマックスガーン


土色の唇。

(色白を通り越して)血の気の引いた透き通るような肌の色、

人外の気迫、

これはただ事ではないと、テレビ画面を通しても伝わりました。

ヒリヒリとした緊張感が、ただただ辛くて、

あんなに待ち焦がれていた『天と地と』も、

どうか無事に演技を終えて欲しいと、ひたすら

手を組んで祈りつづけた4分間。


いまだに、あの時の録画を見直すことすらできないでいます。


得点より、順位より、最優先は羽生くんの無事!

とにかく終わって、ホッとして、 


でも、

落ち着いた頃、フッと胸に落ちてきたのが、何故かNHK杯のこと。


「羽生くんは3位だった。ではNHK杯出場の優先権は2位の鍵山くんにあるのでは」ショボーン



羽生くんの競技試合を見る機会は、もう限られている。ファンならば、平昌五輪後は毎年覚悟していたこと。

海外に遠征できない私は、NHK杯は決して逃せない貴重な機会です。


怪我をおして出場した平昌五輪の直後の2018世界フィギュア選手権、羽生くんは出場を辞退しました。その為、その年のNHK杯は羽生くんにアサインされず、出場したのは世選2位だった宇野くんでした。それが慣例とはいえ、金メダル凱旋の年だというのに、オリンピックチャンピオンの羽生くんが自国のGPの出場権利がないなんて!と悲しく口惜しく感じことを記憶しています。



GPシリーズは全6戦。

スケーターは最大2戦に出場し、その獲得ポイント上位6名がファイナルに進む。

2021年は、

  • 第1戦 アメリカGP10/22〜10/24
  • 第2戦 カナダGP 10/29〜10/31
  •  第3戦 中国GP   11/5〜11/7
  •  第4戦 日本GP(NHK杯)11/12〜11/14
  •  第5戦 フランスGP  11/19〜11/21
  •  第6戦 ロシアGP  11/26〜11/28
  •  GPF    (大阪開催)     12/9〜12/12

  (各GPには名前がありますが、簡略し、「国名GP」と表記しています)


では、そのGP全6戦のアサイン(割り当て)はどうやって決めるのかといいますと、


前シーズンの世界選手権上位6人をシード選手とし「くじ引き」で決めるということが、明文化されています。


でもそれは表向き。パトリック・チャンは必ずカナダGPだったし、ネイサンは2017年からずっとアメリカGPだし、開催国のエースが自国のGPに出るのは当たり前。


ただ慣例があって、前年度の世界フィギュア1〜3位の選手は、重ならないように組まれます。それぞれ2戦ずつ、トップ3選手は、各GPに振り分けられます。4〜6位も同様です。


偏らないよう散らすことで、互いに潰し合わずファイナルを目指せるし、開催国にとってもある程度レベルが均されるメリットがあるようです。

困るのは、2021世選のように、同時表彰台とか、表彰台独占とか、同国の選手同士がかち合った場合はどうするかです。

選手なら自国のファンの前で演技したいと願うのは自然なこと。誰もが自国GPを選びたいものでしょう。

だから、基本的には順位が高い選手に優先選択権があるわけです。


1位から優先と言っても、2戦ずつ先取りではなく、まず自国のGPを選んだら、残る1戦は他の表彰台選手の国のGPを外す配慮はあるようです。そして、2週連続での出場は避ける傾向にあります。

以上を踏まえて、↑GP日程を観ると、何となくアサイン予想が見えて来ます。

  • 選手の希望。
  • 各国スケート連盟の思惑。
  • 各国GP主催団体の希望。
  • 五輪シーズン。
  • ISUの思惑etc.


色々な要素がミックスされて決まるアサイン。

それに加えて、このコロナ禍。

2021〜2020GPシーズンがどのように開催されるのか、まだ全く見通せない状況だと思います。

北京五輪でさえ、開催を断言できる状態ではないでしょう。



羽生くんは「初戦で4Aに挑戦します」と名言しました。

その「初戦」がどこになるのか。

世界中のフィギュアファンが固唾を飲んで見守ることになるでしょう。




羽生結弦はメガスター!

アリーナを一人で満杯にできる規格外な存在です。


スターズ・オン・アイスの横浜アリーナ(17,000人収容)、


Continuesの武蔵野の森総合スポーツプラザ(10,000人)、

ファンタジー・オン・アイスの幕張メッセイベントホール(9,000人)、


満席のアリーナの観客を、羽生結弦がいかに酔わせ、楽しませ、感動の余韻を残すか‼️


感激のあまりゾクゾクと鳥肌が立つような思いを私自身何度も体験し、また目撃してきました。


羽生結弦に変わる存在なんて、考えられません。


思い返せば、

2019世選のFSのあの瞬間!羽生くんがOriginを滑り終えた瞬間!!

22,000人収容のさいたまスーパーアリーナ全体が熱狂し、吠え、震え、豪雨のような喝采が羽生くんに降り注がれたあの瞬間を忘れません。



(フィギュアスケートマガジン世界選手権2019特集号から)


あの一瞬、さいたまスーパーアリーナは羽生結弦のために存在した❗️

私はそう信じています。


これぞまさに『一騎当千』‼️



今も多くの大会主催者が羽生結弦に出場して欲しいと熱望していることでしょう。



会場の定まらないNHK杯もまた、模索のただ中にあるのではと、つらつらと、考えています。


どちらのGPにアサインされることになるのか、まだまだ水面下の揺れは続いていくことでしょう。




ファンとして、贅沢は申しますまい。

あれもこれもと言っていたら、神様は呆れて、願いを聞いてくださらないかもしれません。

それなら、

羽生くんが無事で練習ができていますように、

ただただ羽生くんの願いが成就しますようにと祈ります。




雨の日のメランコリックな物思いです。

長々とお付き合いくださり、ありがとうございました。

m(_ _)m




湿っぽいばかりでは何ですので、

ちょっとした希望もあると、書いておきます。

規定には例外もあるのです。

2012年11月のNHK杯(第6戦)に高橋大輔選手と羽生くんが出場していました。


さかのぼること同年3月の世界選手権は、羽生くんが初出場で銅メダル🥉を獲得した、あの『伝説のニース」です。


二人は、それぞれ2位、3位ですから、本来でしたら次年度のGP戦は別々に振り分けられるはずでした。


でも、2012年のNHK杯の会場は仙台(利府)でした。

震災から2年足らず、いまだ復興途上の東北・宮城での開催です。

NHKとしても、日本スケート連盟にしても地元仙台出身の羽生結弦選手には、是非とも出場して欲しいところだったでしょう。


一方、同年11月のフランスGP(第5戦)には、世選4位のジュベール選手(仏)と同5位のアモディオ選手(仏)が同時にアサインされました。

4〜6位も振り分け規定に則るならば、これも特例です。

本来ならフランスGPに振り分け可能性が高かった羽生くん、同じく日本GPのアモディオ選手、結果はそれぞれが自国のGPにアサインされました。

つまりは、両開催国それぞれの思惑が一致した幸福な交換だったのでしょう。


このように、

GPアサインには例外もあります。

どのようなアサインが発表されるか、なるべく気持ちを平らかにして待ちたいものです。





2012年は、アメリカGP2位、NHK杯1位、そしてグランプリファイナル2位❣️



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