北極星とポラリス | 星からのメッセージ Urha with Star

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ウルファから愛を込めて…☆・*

北極星=ポラリス と思っている方も多いのではないでしょうか。

(間違いではないのですが)

 

ポラリスは、今の時代における北極の一番近くによく見える星。

古くから世界中で北を示す星という意味合いの名で呼ばれ働いてきました。ほんとうはもっと近くに、地球から目視できない星がありますが目印にはなりませんね。

天の北極を示す、神格化された名称との区別は付きにくいのですが、多くの人々が注目して来たのは不動の北点、地球の回転する軸の先にある何か、その方向を教える星です。

 

 

 

差運動によって長い時を経て、星の位置は変化しているので、紀元前1100年頃の天の北極の一番近くには小熊座β星のコカブが輝いていました。その頃の北極星はコカブです。

 

天の北極を示す「北極星」は、長い時を経て移り変わり、それぞれの星がその時代の導き手として活躍していたことでしょう。

西暦4000年頃にはポラリスに替わり、ケフェウス座のγ(ガンマ)星ALRAIが北極に一番近くなって行きます。

 

星からのメッセージ Urha with Star-小熊

 ポラリスは小熊座にあるしっぽの先の星。コカブは小熊の頭です。

 

小熊座は、ギリシャ神話でゼウスが天に上げて母(大熊)とともに命を救った彼の子です。母熊は北の夜空で注目を浴びる大熊座、みんなが知っている北斗七星です。

 

 

 

神話や古典占星術の世界において小熊座は登場しますが、神話の元になるお話が生まれた頃の北極星がポラリスなのかはわかりません。(神話にまつわる話は別の機会に改めて^^;)

 

 

星からのメッセージ Urha with Star-北の星たち

ポラリスが、北極の近くで目印として活躍を始めたのは16世紀になってからです。その前の北極星だったコカブからポラリスに移り替わるまでの間、あまり目印になるような星は近くになかったようです。この二つの星は、星図を見てもはっきりわかる程離れています。16世紀に入るまで、ポラリスもコカブも天の北極点の回りを回り位置を変え、方位を正確に示すためには曖昧だったようです。

 

この頃のヨーロッパは大航海時代を迎え、何も無い海の上を進むための星の存在は欠かせないものでした。何の知識も情報も無い海の上を大冒険に出かけて行った人々が、昼は太陽を夜は星々を頼りに旅に出て行きました。数えきれない星の中で、いつも変わらずに北を示す北極星は重要です。

 

独楽のように回る地球の回転の軸が天の北極。北極星は天の北極に最も近く、他の星と違い時間がわからなくてもちゃんと方位を教えてくれます。

ポラリスは大航海時代を迎えた16世紀頃から、北極を示す星として欠かせない目印となり、次へとその座を譲るまでの『指針』を示す星です。

北極星は星座や恒星にこだわるよりも、その不動の位置の意味の方が大きいといえるでしょう。

 

ポラリスは、天の北極に近づいてからの1000年近い時を見守り導く役目を担い、私たちに道を示します。2100年頃が一番近づき、また離れて行くと考えられています。ポラリスの導きの役割はあと100年足らずで終わるのかもしれません。それからは、理解を深めて受け取ったものを形にして行く、さらなる進化の道でしょう。

 

 

 

北極星にまつわる神話や逸話も、どれもが導きや悟りに結びつくものばかりです。

東洋でも、北辰、太一、妙見など、太極に立って揺るぎない真理へと導きます。

 

北極星という名は、ついつい方位を考えてしまいますが、天空に不動の位置を保ち、地球の軸の上にある見えない何かに繋がるポータルです。

不動、普遍の真理。悟りや気づきへの道しるべとして古来から尊重されて来たのはうなずけます。

 

ポラリスは、あと500~600年ぐらいの時の流れを北天から見下ろし、地球が迷子にならないように見守りながら導いてくれているようですね。