28日は日本で見られる、半影月食
いつもの部分月食と変わらないのだと思っていましたが、少し違う事を知りました。
半影食とは
部分食とはちょっと違い、月が欠けるわけではありません。
地球が太陽の光を遮り、月に陰を落とし、欠けたように見えるのが一般的な月食ですが、
半影食は、地球が濃い陰を作らない領域の半影を月が通過する月食。
月から見れば、太陽の手前で、地球が背中に光を受けながら太陽を隠している状態でしょうか。
薄ぼんやりと陰を落としながらも、すっかり隠されてしまうわけではないのですね。
今回は濃い陰(本影)に近いので、月明かりが少し薄くなるかもしれないそうです。
月食の時間と占星術的な満月の時間の違い
(月食は満月の時に起きる天文現象の一つです)
日食や月食など、注目度が高い天文現象では、占星術などで基準にする時間と公表されている時間とのズレが時々あります。
日食や月食などには、地上から見上げて観賞出来る時間がありますよね。
天文現象が始まる時間から終了まで、日食なら数分ですが、月食は数時間かかります。
現象全体の時間の中で、目的によって知りたい時間は異なります。
今回の半影食の場合は、全体で5時間ぐらい。
「いつからなの?」と聞かれたら、「21時過ぎだよ」
「いつまで?」「深夜2時ごろまで」
「一番の見頃は?」「23時半ぐらいですよ」
こんな感じですが、これは夜空を見上げる人や写真を撮る人に必要な情報です。
見た目で、美しく丸い月を観賞するなら1日ぐらいずれていたって、綺麗に丸く見えていれば満月ですよね^^
天気予報などで「今夜は満月が見れます」と言っている、その日の満月の時間が午前3時ごろで、夜にはかけ始めている、なんて事もよくあります。
ところが多くの占星術では、天体がアスペクトする瞬間を大切にしてホロスコープを読み解きますから、これでは役に立ちません。
太陽と地球と月が一直線上にピッタリ揃う瞬間が、洋の東西関係なく満月。
今回の満月時間は、23時47分。
ここから先とそれまでは、大して違わないようだけれど、何かが違うのです。
正確さにそれほどこだわらなくても良いと思いますが、10分違うだけで働きや意味合いが大きく違ってくる事も侭にあります。
こだわり過ぎず、でも何となく違いを知って頂けたら幸いです^^
半影月食のデータ
21時13分 半影月食の始まり
23時33分 半影月食の最大
翌1時53分 半影月食の終わり
太陽と月がピッタリ並ぶ満月時間は23時46分
参考:
日に月に、暦から
NASA Eclipse
国立天文台 星空情報11月
アストロアーツ