立春を迎えて、いよいよ春。
旧暦の正月は1月23日でしたが、気学などで扱う暦の始まりは立春からが新年。
どう違うのか戸惑っていまいますよね。
前回の記事でも書きましたが、もう一度頭の中を整理してみました。
立春は、季節を知る目安として、大陽の運行を元にしています。
大陽が地球を廻る位置を24等分し、暦で季節を現すのが二十四節気。太陰太陽暦における月名(正月など)は、24節気の節(清明・立夏など)によって決められています。
その二十四節気の始まりが立春(大陽黄経315度、2月4日頃)です。
旧暦の正月元旦は、太陰太陽暦での新月(朔)の日です。
1年の始まりに新月を基準にしても、いつからを新年にして良いのか、基準が必要ですから、雨水(大陽黄経330度、2月19日頃)の直前の新月を旧暦の正月元旦としています。ほとんどの場合、立春と同じ日にはなりません。
二十四節気
季節 節月 節(せつ) 中(ちゅう)
春 一月 立春(315°、2月4日頃) 雨水(330°、 2月19日頃)
二月 啓蟄(345°、3月6日頃) 春分( 0°、 3月21日頃)
三月 清明( 15°、4月5日頃) 穀雨( 30°、 4月20日頃)
夏 四月 立夏( 45°、5月6日頃) 小満( 60°、 5月21日頃)
五月 芒種( 75°、6月6日頃) 夏至( 90°、 6月21日頃)
六月 小暑(105°、7月7日頃) 大暑(120°、 7月23日頃)
秋 七月 立秋(135°、8月7日頃) 処暑(150°、 8月23日頃)
八月 白露(165°、9月8日頃) 秋分(180°、 9月23日頃)
九月 寒露(195°、10月8日頃) 霜降(210°、10月23日頃)
冬 十月 立冬(225°、11月7日頃) 小雪(240°、11月22日頃)
十一月 大雪(255°、12月7日頃) 冬至(270°、12月22日頃)
十二月 小寒(285°、 1月5日頃) 大寒(300°、 1月20日頃)
暦は目的に応じて使い分けるもの。
太陰太陽暦など、月の満ち欠け(朔望)が基準となる暦は、日常に密着したサイクルとして、いつ何をするかなどを細かな時期を決めたり、共通のコミュニケーションをはかるために。
二十四節気など、大陽の黄道上の位置が基準となる暦は、季節を知り、自然の流れと調和したサイクルとして、日々の細かな事から離れた時期を決めたり、はかるために。
1年の始まり、起点として今日から何かが新しく動き出します。
今日の立春は旧暦の1月13日。
旧暦の1月1日が立春と重なる年は、朔旦立春と呼び、近年は1954年、1992年、次回は2038年です。
旧暦の1月1日が立春と重なる年は、朔旦立春と呼び、近年は1954年、1992年、次回は2038年です。
世紀末と言われた2000年を超え、21世紀の幕開けを迎え、多くの人々が新しい意識を持ち始めた今。
太極から物事を捉えて、新しい長期的な目的を見据える事で、暦はより有効に活用されて行く事でしょう。