最近気になる 太陽神?:アポロン   | 星からのメッセージ Urha with Star

星からのメッセージ Urha with Star

ウルファから愛を込めて…☆・*

世界中で崇拝されている太陽

私達を照らす輝きは様々な恵みをもたらし
世界中のどこからでも目にすることが出来る輝く存在を
崇め尊ぶのは、当たり前と言えば当たり前すぎる


様々な名を持ち
神格化され
それがどんな風に表現されようとも
それに異を唱える人はまずいないだろう

自然の摂理に従い
恵みをもたらす存在は世界中の神話に登場し
朝日や夕日、日食など
その働きにあわせて神格化された姿も多く存在している


ところで
ギリシャ・ローマ神話に登場するアポロン(アポロ)は太陽神なのでしょうか?

Apollon アポロン = 太陽神
ギリシャ神話を知らなくてもそう答える人は多い。

アポロンは、人気のあるギリシャ神話の12神の一人。

調べていると「太陽神」とされていることが多く、双子のアルテミス(月)との対比で
アポロンは=太陽となるのですが、何だかしっくり来ない。。。


ウィキペディア(Wikipedia)によると

古典時代には、主神ゼウスとレートーとの息子で、アルテミスとは双子である。後に光明神の性格を持つことからヘーリオスと混同され太陽神とされたが、本来は予言と牧羊、音楽(竪琴)、弓矢の神である。また、オリュンポス十二神には(諸説があるが)ほぼ確実に名を連ねる。(ウィキペディアより


ギリシャのサイトで見つけたアポロの解説で筆頭に上がるのは、
芸術、予言、そして同じく光と結び付けられる贈り物(ギリシャ語での知的輝き)の後援者神(Patron god )。
輝くばかりの美しさは、ポイポス(輝くもの)と称賛され、どちらかと言えば太陽よりも光の象徴と言えるでしょう。
対比されるアルテミスは若い女性たちの狩りと 庇護(protecter) の女神
二人とも弓の名手です。



いろいろな意味で、アポロは古代のギリシャの完ぺきな男を象徴しました。

:彼は竪琴を弾き、他の神々を楽しませ。そして彼は才知に長けた弓の射手と走者として、オリンピック大会において最初の勝利であるともいわれています。
彼は若者を守って、農業の神でもあり、同じく治療者でした。
彼は神々の中で男性として最も美しいと思われている存在です。





ちょっと興味深いのは、
アポロの感情を返さないであろう女性たちへの復習や絶絶望的な恋ごころです。
(愛というより愛情とい感じですね)

カッサンドラ:トロイ神話に登場し、予言の力を持つトロイ王の娘です。
アポロンはカッサンドラの美貌に懸想し、求愛します。もともと予知能力があったのか、アポロンから授かったのか定かではありませんが、自分の愛を受け入れれば「百発百中の予言能力」をカッサンドラに授けると誘惑します。カッサンドラーはそれを受け入れ「予言能力」を手に入れるのですが、皮肉なことに「アポローンに弄ばれたあげく、捨てられる自分の運命」を予言を得てしまうのです。
もちろん、そのままと言うわけには行きません。彼女はアポロンの誘いを拒み、彼から離れて行ってしまいます。
アポロンは怒りますが、自分の与えた力を取り返すことは出来ないので「カッサンドラの予言は誰も信じない」という呪いを掛けてしまいます。(確か神々が与えた力は、取り消せない掟があったような? 神様なんですから、自分のやることには責任を持つと言うことでしょうかね)

後に、有名なスパルタ・ギリシア連合軍との間でトロイア戦争が起きるのです。カッサンドラはトロイアの悲劇的滅亡を予言し、父王などに警告するのですが、誰もそれを信じずに戦争は泥沼へと・・・。予言どおり、アカイア人(ギリシア)と戦争し、滅亡します。


ダプネー:アポロンは、ビーナスの息子エロースをからかって仕返しされます。星からのメッセージ Urha with Star-アポロンとダフネ

彼はエロースの黄金の矢(愛情を芽生えさせる矢)によってダプネーに愛情を抱くのですが、ダプネーはエロースの鉛の矢(愛情を拒絶させる矢)によってアポロンの愛を拒絶します。
彼は彼女を手に入れようと追いかけつづけるのですが、彼女も必死で逃げつづけます。父ペーネイオスに助けを求めながら逃げ惑うダプネーですが、やがて体力の限界が訪れ、アポロンに追いつめられてしまいます。
しかし、彼の手が触れかけたとき、娘の苦痛の声を聞いた父ペーネイオスによってダプネーは月桂樹に身を変じてしまうのです。
失意のアポロンが「せめて私の聖樹になって欲しい」と頼んで、許しを得たのが「勝利と栄光」のシンボル「月桂樹」です

オリンピックに登場する「月桂冠」の由来でもありますが、何だか皮肉な感じですね^^


コロニス:アポロンと彼女の子供がアスクレーピオス。
あるとき、二人の伝令を勤めるカラスがコロニスの浮気を告げたために、怒ったアポロンはコロニスを矢で射殺します。本当はカラスのでっち上げで、彼女は浮気などしていなかったようなのですが(このカラスの報告は道草を食っていた言い訳に付いた嘘だったという説と、カラスがうっかり者で早とちりをしたという説がありますが)彼はその言葉を信じてしまったのです。

コロニスは身ごもっていることを告げて死んだため、アポローンは胎児を救い出してケンタウロスの賢者ケイローンに養育を託しました。この胎児がアスクレピオスです。


アスクレピオスの父である、アポロンは伝染病の送り主?!
トロイ神話の中で、彼はトロイの戦争においてギリシャのキャンプの上に伝染病の彼の矢を発射し、彼の激怒はギリシャ人を罰したと言われます。
そして彼は、治療者として人々に清潔の重要性を教える薬の神としても登場します。


こうして並べてみると
アポロンの極端な実直さが悲劇を産みながらも、憎めない少年のような素直さと優しさが垣間見える気がします。


何々?
「アポロンは、しばしば Phoibos = クレンザー(洗浄係)であると述べられました。」

洗浄係ですって!
何だか高潔で一直線な感じはピッタリですね。
潔癖症だったってことかしら?



参照:The History of Greece/Greek Mythology