朝8時、首都高を抜け関越自動車道へ入る。 平日、道はすいている。
今日は仕事の話は無し
そう決めた。
運転する僕の隣にはオーストラリアから来たポールさん、昨日までの真剣な打合せの疲れが出たのか車のゆれに体をあずけ船をこいでいる。
関東平野を抜け、高速道路はのぼりが多くなる。
みなかみインターで高速道路を降りた頃目を覚ましたポールさんは山の緑に深さに驚く。
目指すは
「一の倉沢」
みなかみにある小さな村 湯檜曽を抜けてさらに奥に入る。
谷川岳天神平スキー場を超えてさらに山の奥へ
空気はひんやりしている。 クーラーはすでに止めてあり窓は全開、新鮮な空気が心地よい。
すれ違いも難しい山道を20分ほど走ると
目の前にはそそりたつ山肌
その谷間にはまぶしいくらいの光と
冬に積もった雪がまだ万年雪として残る雪渓を見上げることのできる僕の大好きな場所
前回ここに来たのは8月の終り
その頃と比べると雪渓は小さくなっている
写真では表現しきれない
目の前に迫ってくるような山肌
何時間いても退屈しない場所
昨日までの緊張がやっとほぐれてくるのを感じている
山道を少し歩くと僕の一番好きな風景に出会える
この道が山へ続くように見えるこの場所
自分の目指す場所に向かい今から歩き出す
さあ、がんばるぞ!
と思わせてくれる場所
ここが
「一の倉沢」
ポールさん、いつもの来日はホテルと事務所、そして事務所周りのレストランしか知らないので今回は無理をして紅葉を見に連れ出した
期待していた紅葉はまだ始まったばかりで山の上の方は木々が赤く色づき始めた程度
紅葉を楽しんだ後は
宝川温泉 露天風呂でのんびりと外のひんやりした風を感じながら贅沢な時間を過ごす
すっかり暗くなった関越自動車道を南に向かうとだんだんと街の明かりが強くなる
しっかりエネルギーを補充したのに襲ってくる睡魔と闘いながら
ふと助手席を見ると
ポールさんはしっかりと船をこいでいる


