昨晩、父母のお誘いを受け、上野広小路亭で落語を聞いてきましたた。 (ん?落語は見る? それとも聞く? )


母方の親戚で 立川龍志という人が年4回行う会で「四季の会」。


これまで寄席には何度か足を運んだことがありましたが、独演会は始めて。 夜の7時開演なので6時過ぎに上野の駅で父母と待ち合わせ、6時半ころには「上野末広亭」に到着。


末広亭


今でも昭和のにおいのする上野の町に似合う昭和のままの小さな演芸場。 ビルに入る階段の下で靴を赤いビニールのスリッパに履き替えて2階の靴箱に靴を入れ、その箱の番号札をポケットにしまい3階の演芸場へ。


演芸場の入り口では龍志さんの奥様とお嬢様が受付。 


龍志さんポスター


入場料を払い中に入って待つこと約10分。時間通りに開演。


まず前座があり、いよいよ龍志さんの登場。



まず最初に思ったのが、「話家さんの声ってひびくな~~~」。


彼の話にだんだんと引き込まれて行く自分。 目線、顔の向きで演じている人物がどんどん変わってゆく。 扇子を箸にしたり、煙管(きせる)にしたり、また扇子で床をたたいてノックの格好をしながら「おーい、だれかいるかい?」  


演目はわかりませんが、奥様の小言がうるせいうるせい、と言いながら自分の小言が一番うるさい長屋の大家さんが空いている部屋を借りに来た人との話。 借りてもいないのに、借りたらその息子と長屋に住んでいる娘さんが付き合い始めて子供ができ、最後には心中してしまう・・なんていう妄想がとめどなく続く家主を演じたもの。


つりの帰りに出くわした女性の死体に情をかけ、そのお礼にとやってきたきれいな幽霊とたわむれる長屋の隣人。 そのおこぼれをもらおうと、翌日つりに出かけて出くわす2つの死体(がい骨状態)。 大きなほうがいいと思い、手を合わせて情をかけ、長屋に戻り心を浮かせて待つこの男。「ごめんくださいまし」と夜中にやってきたのはなんと男の幽霊だった間抜けを演じたもの。


そして


長屋にすむ暴れ坊がふぐにあたり死んでしまった。 たまたまた尋ねてきたその暴れん坊に輪をかけた暴れん坊の兄弟分が、通りがかりの気の弱いくずやに命令して長屋の住人から、「お通夜の真似事をするから」、と酒を長屋の家主に調達させる。 

やっと調達してきた酒を勧められる気の弱いくずや、嫌も無く勧められた3杯目の酒を、いやいや飲み干す頃には、気の弱いはずのくずやがすっかり乱暴ものになり、「バカいっているんじゃね~ぞ、こんちくしょ~~」 と乱暴者の兄弟分を従えて知り合いの火葬場に死んだ暴れん坊をつれてゆく話。


話の構成といい、落ちといい、やはり伝統の受け継がれてゆく芸というのはすばらしいものがありますね。


龍志さん



今は落語ブームで、若い人たちがたくさん落語の世界に入ってゆくそうです。 落語は古典と今の話題で新しく作るものがあるそうですが、長屋が栄えた頃の日本の様子を面白おかしく話て行く古典落語を絶やすことなく続けて行ってほしいと心から思います。 


近いうちに長屋ってなんだろう? って~言う若い人たちが出てくると思いますが、そんな人たちにも是非ぜひ古典落語を楽しんでいただきたいって~~思います。


四季それぞれに行う龍志さんの独壇会。 飽きの来ない、すばらしい話がまた聞ける「の会」、とても楽しみでございます。 おっと、お後がよろしいようで。