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こんにちは!売れプロ12期生の前川です。
投資家と企業の考えの違いについてご紹介します。
一般社団法人生命保険協会から上場企業と機関投資家を対象とした「企業価値向上に向けた取り組みに関するアンケート集計結果(2022年度版)」が公表されています。
その資料から両者の認識のギャップが分かります。
この記事ではデータの一部しか示しませんので、ぜひ公表されている資料もご確認ください。
【アンケートより、重要な指標(複数選択可)】
企業回答 1~3位:
→ROE(株主資本利益率)58.7%、利益額・利益の伸び率53.1%、売上高・売上高の伸び率45.6%
投資家回答1~3位:
→ROE 83.3%、ROIC(投下資本利益率)51.0%、資本コスト(WACC等)40.6%
上記の通り、重要と考える指標の1位は企業も投資家も「ROE」でした。
投資家の方が「ROE」を重要としている割合が多いです。
企業の2位で53.1%が重要と考えている「利益額・利益の伸び率」は、投資家は30.2%が重要と回答していて順位としては7位でした。
企業が重要と考える3位の指標は、「売上高・売上高の伸び率」であり、投資家にとっては17位の指標でした。
また、上記の通り投資家の2位、3位の指標も資本効率を問うような指標であることがわかります。
企業にとっては「ROIC」10位、「資本コスト(WACC等)」20位だったそうです。
当然ですが企業はヒト・モノ・カネ・情報を上手く使って事業をしていく必要があります。
投資家はカネしか考えていないのでしょうか?
実はそれは間違っていそうです。
【アンケートより、投資・財務戦略にて重視すべきもの(3つまで選択可)】
企業回答1~3位:
→設備投資54.4%、IT投資(DX対応・デジタル化)48.2%、株主還元39.4%
投資家回答1~3位:
→人材投資72.2%、IT投資(DX対応・デジタル化)64.9%、研究開発投資52.6%
投資家の方が「人材投資」を重視している点が非常に興味深いデータでした。
また株主還元に関しては投資家よりも企業の方が重要と考えるのは、資金を調達する側の企業、投資先を選ぶ投資家、それぞれの立場の違いが表れている気がします。
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