保険を使った新しい発想はこれだ! | 『売れプロ!』ブログ -「売れる」「稼げる」中小企業診断士に-

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皆様こんにちは。売れプロ12期生の伊東裕司(いとうゆうじ)と申します。

本日は2回目の投稿です。前職の損害保険会社の経験から中小企業のお役に立つ情報をお届けします。

 

さて、クイズです。損害保険は損益計算書のどの勘定科目に計上されるでしょうか。

答えは複数あるのですが、実はトップラインにも貢献する方法をご紹介したいと思います。

 

まず、自動車保険や火災保険など事業活動に必要な損害保険を契約し、「保険料」を支払った場合は、「販売費及び一般管理費」に計上します。費用に該当しますので、利益を最大化したい経営者や経営コンサルタントから見れば、節約したい項目の一つと考えられるかもしれません。

 

次に、自社の営業車両が事故で損壊し、自動車保険を使って修理をする場合を考えます。その際に、保険会社から支払われる「保険金」は「雑収入」に計上するのが一般的です。収入とはいえ、車両の修繕費等と相殺されますので、損失が補填されるだけになります。

 

このように、損害保険は損益計算書のボトムラインを形成するものであり、安全・安心のお守りのような存在であることが分かります。では、どのようにして損害保険を使ってトップラインを上げるのでしょうか。

 

例えば、クレジットカードに付いている海外旅行保険。よくよく考えれば、「なぜクレカに海外旅行保険なの?」と疑問がわきます。でも、クレカの比較情報を見ると、「クレカAは海外旅行保険の死亡補償が〇〇万円だから、クレカBよりもお得!」という宣伝文句。お客様は「それならクレカAに申し込もう」と購買行動を起こします。損害保険がクレカの付加価値向上につながり、トップラインを押し上げているのです。

 

中小企業の活用例ではこんなケースがあります。芝刈機を貸し出すレンタル事業者が機材に予め保険をかけることで、借り主が機材を壊した場合でも損害保険で補填し、借り主に賠償金を請求することをしません。更に、その機材を利用中に第三者にケガを負わせてしまった場合、セットされている賠償責任保険が機能することで、借り主が安心して使えるように工夫しています。これが付加価値となり、競合優位性を生み出し、売上アップにつながっています。

 

自社の商品・サービスの付加価値を上げるために保険をセットしてみたらどうだろう。この商品・サービスにはこんな補償がついていたらお客様が喜ぶかもしれない。保険をセットしておけば顧客接点が増え、リピート率の向上につながるかもしれない。このような発想で他社との差別化を考えてみるのも面白いです。

 

本日は、損害保険を付加価値向上につなげるという新しい発想をご紹介させて頂きました。損害保険は費用であると決めつけず、自社の商品・サービスと組み合わせて、競合優位性を発揮できないか検討してみましょう。商売のヒントが隠されているかもしれません。

 

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