“隠れた前提”を明らかにする | 『売れプロ!』ブログ -「売れる」「稼げる」中小企業診断士に-

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みなさん、こんにちは。

『売れプロ!』こと「売れる!人気プロ研修講師コンサルタント養成講座」

11期生の須々田智昭(すすたともあき)です。

 

過去ブログの自己紹介でもお伝え済みですが、私は企業内診断士で、とある企業の経理部に在籍しています。

 

先日、私の所属部門のAさんから次のような口頭報告を受けました。

 

「12月の利益はプラス3億円です。」

(補足)数字は実際の値ではありませんが、本ブログ上では簡便的に3億円としています)

 

本ブログの読者のみなさまは、上記報告を受けて、利益の状況を正しく理解できたでしょうか?

一方で、報告者のAさんに対してはどんな突っ込みをするでしょうか?

 

・会社全体の利益の話? それとも、どこかの事業部門の話?

・12月単月の話? それとも、1月から12月までの累計期間の話?

・利益というのは、売上総利益? 営業利益? 経常利益? それとも当期純利益?

・プラス3億円というのは、実績値が3億円? それとも何かと比較した増加額が+3億円?

・何かと比較しての話であれば、比較軸は対予算? 対前年? それとも競合他社?

 

今回のAさんの報告内容にはいくつかの前提が隠れていました。

そして、実際にAさんが私に伝えたかったことは、以下の内容でした。

 

○○事業部門の12月単月経常利益額は、対予算比較でプラス3億円です。」

 

 

“隠れた前提”とは、文中に明言されていないが主張の中に組み込まれていて結論を支えている前提を指します。

 

報告内容が冗長になることを避けるため、論理展開を行ううえでは一定の省略は必要とはされますが、“隠れた前提”が共通認識になっていない場合、あるいは明らかにされていない場合には、相手に自分の真意が伝わらずに誤解を招いたり、期待とは異なる反応を引き起こしたりすることがあります

 

翻って、このAさんの報告を中小企業診断士としての自分自身の言動に置き換えて考えてみました。

 

果たして、私は中小企業の事業者様への報告や提案を行う際に、“隠れた前提”を明らかにしているのだろうかと。

 

自分にとっては当たり前と思う前提条件や文脈が、相手にとっては当たり前ではなかったり、共通認識ではなかったりするケースというのは数多くあると思います。

 

人気プロ研修講師やコンサルタントとして活動していく上では、相手やシチュエーションに応じて“隠れた前提”を明らかにしつつ、共通認識を持ったうえで円滑なコミュニケーションを図っていくことが非常に重要です。

 

今回は、そのことを改めて再認識できたAさんの報告でした。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

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