「長所を見つけて二重丸をつける」生き方 | 『売れプロ!』ブログ -「売れる」「稼げる」中小企業診断士に-

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話す力をメインにした講師力、コンサル力について、理論だけではない実践的学習の場として、「売れプロ」を選びました。青木先生ご自身がこれまでに修得した、言葉にできないものも含めたノウハウを受講生に惜しみなく教える、「売れプロ」はそんなプロコン塾でした。

 

青木先生が試行錯誤の苦闘の中から編み出した、人を相手にするビジネスで成功するノウハウを教えていただきました。相手の心と頭とを鷲づかみにするノウハウを学びました。小手先のノウハウではなく、その人がこれまでの人生で培ってきた、全ての力を総動員するノウハウです。

講師もコンサルタントも、非常に人間的な仕事です。「共感、感動、喜び、驚き」などの相手の心の動きを支配するスキルを学ぶことで、講師力、コンサル力を大きく伸ばせることが分かりました。あとは、ここで学んだことを繰り返し実践して、自分のものとして身につけていくだけです。

 

言われたことをやるだけの人生に疑問を持ち、資格を取ったことを契機に、もっと自由でやりがいのある世界を求めて集まった受講生仲間と共に、楽しく学びました。よくよく考えると、男女、年齢、職業、経歴の異なる、向上心に満ちた人間が、一堂に会して真剣に学び合う場(売れプロ)というのは奇跡です。講義自体も楽しかったのですが、合宿や懇親会も大変楽しく、共感と感動と喜びの場でした。「売れプロ」の仲間とは、ずっとつながって、励まし合って活動していきたいと思います。

 

「売れプロ」10期生の中小企業診断士、藤本心平(フジモト シンペイ)と申します。

10回目、最後の投稿をさせていただきます。

 

【長所を見つけて二重丸をつける】

今回は、私がいつも心がけている「長所を見つけて二重丸をつける」という生き方についてお話したいと思います。人も企業も長所を伸ばすことによって最も力強く成長できるということ、常に物事の良い面を探す習慣を身につけることで、前向きに明るく楽しく、ポジティブに生きることができるのではないかというご提案です。

 

【長所とは】

あらゆるものには、長所と短所とがあります。また、短所につながらない長所はない、長所につながらない短所はないともいえます。実は長所と短所とはつながっているのです。表と裏なのです。長所もやり過ぎれば短所。短所もうまく使えば長所になります。

長所とは、今、目的達成のために活用できる、対象とするもののポジティブな一側面のことをいうのではないかと思います。一般には短所と見られている点が、見方によっては長所になるかもしれません。ものごとのポジティブな面を探していると、見えてくるものが長所ということかもしれません。

 

【企業の長所を見つけて二重丸をつける】

「うちの会社は、長所なんてないよ」という方が多いのですが、企業が、今、存在しているということは、存続できた理由があるはずです。それが長所です。

どんな企業にも、長所があります。社長は、それに気が付いていないかもしれません。経営コンサルタントの役割は、経営者が未だ気がついていない、そのお会社の長所を見つけて二重丸をつけるということです。そのお会社の長所に光をあてて、それを徹底的に活用して会社を発展させる経営計画を立てることです。このお会社の長所は何かを見極めて、それをトンネルを掘る掘削ドリルの先端に取り付けて、難しい局面を打開していくのです。

その業界のKFS(成功要因)に、そのお会社の長所をどのように結び付けていくかが、経営コンサルタントの腕の見せどころではないかと思います。

 

どんな企業でも、全ての能力を高めようとして投資しても、投資効率は良くありません。たとえ平均して全ての能力が高くても競争に勝てるとは限りません。いくら弱点をカバーしても、勝負に勝てるとは限りません。企業間の競争は、お客さまが求める、ある1点の能力の優劣が勝敗を決します。そこに照準を合わせて、突出した部分で勝てれば良いのです。

入学試験であれば、苦手科目を集中的に勉強して、平均点を上げるのが合格の近道かもしれませんが、企業間競争では、平均点や合計点ではなく、得意科目で勝負します。磨きに磨いた、得意な1科目で勝負します。但し、念のために申し上げておきたいのですが、致命的な短所やコンプライアンスに抵触するような点は、当然直ちに是正すべきことは言うまでもありません。これは足切り点ということかもしれません。

 

フレームワークの「クロスSWOT分析」でも、内部環境の自社の強みを外部環境の機会に投入して自社の強みを活かしてチャンスをものにできないか、自社の強みを脅威に対応させて、自社の強みで脅威を回避できないか、他社には脅威でも自社の強みで事業機会にできないか、自社の強みを軸にして戦略を練るのが王道です。「長所を見つけて二重丸をつける」という考え方も同じです。

 

長所を伸ばすことで、全体が活性化してきます。他の面にもポジティブな波及効果、相乗効果がすごいのです。不思議に、それに引っ張られて知らないうちに細かい点も改善されていきます。短所だった点も気にならないくらい改善していきます。「あばたもえくぼ」という状態になります。短所を無理やり矯正するよりも、長所を思い切って伸ばしてやる方が、全体としては効率よく改善するのです。

 

【人はみな師】

誰にでも長所があります。人とつきあう時も、長所だけを見つめてつきあいます。好き嫌いを越えて、その人の長所だけを見つめて、それを見習って自分を良くしていく、自分の成長の糧としていく。そういう風に考えると、誰とでもつきあえますし、誰とつきあっても自分が成長できることになります。相手の長所を見つけてリスペクトすれば、相手も好意を持ってくれて、友達になれます。

人の短所ばかりに目をやって、自分と比較して劣っている面に目をやって、安心したり、優越感に浸ったり、嫌いになってしまったり・・・。それでは自分の成長はありません。常に人の長所を見つける気持ちでつきあうと、全ての人が自分にとっての先生ということになります。

 

【長所を探すのを習慣にする】

長所を探す習慣を身につけると長所を見つけやすくなります。短所を見つける習慣をつけると短所を見つけやすくなります。短所がやたらに目につくようになります。

何に意識を向けるかで、人生は劇的に変わります。見たいと思ったものが見えてきます。自分が探しているものが見えてきます。漠然と見ていても何もわかりません。意識して長所を探すので長所が見つかるのです。

常に長所を探す習慣を身につけると、明るくポジティブで、元気がわいてくる人生になるのではないでしょうか。今日からの習慣の積み重ねで、未来は変わります。

 

私の投稿は今回で終了です。お読みいただき誠にありがとうございました。

「売れプロ」でお世話になった、青木先生、事務局の皆様、受講生同志の皆様、本当にありがとうございました。感謝の気持ちでいっぱいです。これからもよろしくお願いいたします。

 

中小企業診断士 藤本心平