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岩本 晃(いわもと あきら)です。ついに最終回の投稿となりました。
今回は特にテーマを決めず、三つの四方山話を織り交ぜながら、売れプロ関係者の皆様への感謝の気持ちを込めて、最後を締めくくりたいと思います。
【戦争を自分事化できない日本人】
まずは、終わりの見えないウクライナ戦争の話から。
今回のロシア侵攻をきっかけに、日本でも各方面で防衛に対する議論が高まっています。
さてここで、前回の投稿でも引用した「世界価値観調査」から、国別の「戦争に対する国民意識」という興味深いデータがあったので公開しておきます。(添付資料)
ひと目でわかる通り、日本国民の戦争観は世界の国々とは顕著に異なります。
とりわけ「戦争発生時に自国のために戦う」と答えた人の少なさと、「わからない」と答えた人の多さは、世界で類を見ない圧倒的な数値です。
「戦う・戦わない」は、個々人のイデオロギーの問題なので、ひとまず置いておくとして、注目すべきは「わからない」と答えた人の多さです。この結果はつまり“そんなこと考えたことない”とか、“米軍がいるんだから、当然守ってくれるでしょ”といった、当事者意識の薄い日本人の平和ボケの象徴ともいえます。
ただウクライナをみても分かる通り、一定の戦闘力があり、本気で戦う国民がいるからこそ、同盟国も本気で助けてくれます。
このデータは2019年の調査によるものですが、今回の戦争報道によって日本人の意識がどの程度変化したか、最新結果を知りたいです。
【新入社員が屯す風景を見て】
街を歩くと、明らかに新入社員と思われる集団がたむろしています。
一日の集合研修が終わって、同期同士の飲み会に繰り出す、一番楽しい時期です。
40数年前の自分は、詰め込みの研修内容など全く覚えてませんが、夜の懇親会になるとやたら張り切って、全てが楽しい思い出になっています。
しかし、今の新人たちの20年後は、どんなキャリア選択しているのか?
政府からは「70歳定年引上げ努力義務」を押し付けられ、企業各社では「45歳早期退職募集」に応募が殺到するなど、真逆の流れが同時進行する時代。
人事系の専門家などは、「生産性向上のためにも、定年制は廃止すべき」と口にしています。
そうした環境を実現するためにも、解雇規制の緩和が必要ですが、維新以外の与野党はこぞって反対しているので、可能性は低いと思われます。
世界との競争で人材の流動化は間違いなく進み、楽しそうに集う新人でも、終身雇用で最後まで会社に残る人は、恐らく今の1/3程度になるのではないか?
昭和世代のサラリーマンが昔の苦労話を語っている時、それは同期と切磋琢磨した会社生活の楽しさを懐かしんでいる光景でもあります。
私は1990年前後から堺屋太一氏の著作を読むようになり、天下国家や企業の在り方についても「自分の問題」として捉え、自分なりの仮説を立てて、言葉にしてきました。
以降の平成の30年間をひとことで言えば、「世界の大きな変化に日本が取り残された時代」だったと思います。それは「努力してもできなかった」のでなく、「大きな変化に気づかず、素通りした」30年ではなかったか?
30年間で、グローバル化・デジタル化・金融経済化など、世界は驚くほど変化しましたが、残念ながら日本は変わらないし、会社も歩みも牛歩です。だったらどうするか?
自分が変わるしかないと思います。“こんな世の中にしたい”と思うなら、他人を批判する前に自分が変わること。
60代も半ばの中高年が、何をいまさら青臭いことを、と思われるはずですが、これはもう、男としての生き方、矜持そのそのものだと思ってください。
【売れプロと出会えた幸せ】
自分を変えようと漠然と考えていた中で、青木先生や事務局の方々、そして優秀な同期の方々と出会えたことは、最高に幸せな8か月でした。
特定の業界で地位と肩書を持った仕事は、暗黙のルールの下で行動すればいいわけですから、ある意味ラクチンです。ところが、今までとは全く違うスタイル・テーマで自己紹介したり、人を説得していく技法は、まさに“未知との遭遇”で、自分の至らなかった部分が見事に炙り出されたように思います。
青木先生のように、パワフルでもインテリジェンスでもありませんが、自分なりの「独自力」と「商品力」の在り処を探しながら、今後も自分を変えていきたいと思います。
また、同期の皆様の優秀さには、いつも驚かされるばかりでした。
特に最後の実務実習では、プロフェッショナル集団だからこそのまとまりで、各パートを淡々と、しかも相互の立場への気遣いを忘れることなく最後まで遂行できたことは、短い付き合いとは思えないほどのエキサイティングな経験でした。
今後とも、売れプロの更なる名声拡大と優秀な人材の輩出、そして診断士・コンサルタントの枠を超えた青木先生の更なる(超人的)ご活躍を願って、最終回の筆を置かせていただきます。
みなさま、本当にありがとうございました!