「今ここ」 | 『売れプロ!』ブログ -「売れる」「稼げる」中小企業診断士に-

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話す力をメインにした講師力、コンサル力について、理論だけではない実践的学習の場として、「売れプロ」を選びました。

「好き」なことを起点に、自らネットワークを創り出して多くの人とつながり、出会った人全てを自分の師として仰ぎ、その人の優れた点を見つけ出して学ぶ、人との出会いが自分の成長を促進するメカニズムを備えた、青木先生から学びました。長所のない人間はいないという人間観、そしてその長所を見抜く洞察力、そしてその長所から学びとる吸収力、青木先生の成長メカニズムです。

 

今所属している組織だけでは飽き足らない、人生これだけでは終わりたくない、向上心と野心にあふれた受講生仲間たち。講義、合宿、懇親会、報告書作成の協働作業を通じて、いつの間にか、売れプロ同期として心のつながりができていました。これからも、ずっとつながっていたいと思う、楽しく頼もしい同志です。

売れプロ10期生の中小企業診断士、藤本心平(フジモト シンペイ)と申します。

 

9回目の投稿をさせていただきます。今回は、私が心から救われ、座右の銘としている「今ここ」についてお話したいと思います。

 

【「今ここ」とは】

「今ここ」という言葉は、仏教の教えに由来するものと思われますが、自己流に解釈して、座右の銘としています。端的に結論からいうと、あらゆる余計な思いを捨て去って、「今ここ」に集中して生きるということです。

 

問題は、「過去」の良くない経験を思い出したり、「未来」のどうなるか分からないことを心配したりして、「今ここ」に集中できなくなることです。自分は「今」に生きているのであり、「過去」に生きているわけでも「未来」に生きているわけでもないということです。「今ここ」に生きていることを楽しめないと、人生を楽しめないことになります。

 

古い曲で恐縮ですが、50年くらい前に上条恒彦が歌った股旅物の時代劇TV番組「木枯し紋次郎」の主題歌「だれかが風の中で」の歌詞に、「血はながれ 皮は裂ける 痛みは生きているしるしだ」というのがありました。「今ここ」の痛みや苦しみさえ、生きているしるしだと思える、ある意味「今ここ」でまだ生きていることを楽しんでいる、無宿渡世のニヒルでアウトローの紋次郎の姿が、超カッコイイと思った記憶が今でも鮮明に残っています。極限状況の中でも、「どこかでだれかが風の中できっと待っていてくれる」という希望を持ち続けて生きる、紋次郎の力強さに感動しました。

 

人生というのは、本当は「今ここ」だけです。「今ここ」の連続が人生ということになります。自分がコントロールできるのは「今ここ」だけです。自分がコントロールできる、いわば自分の守備範囲である「今ここ」で、できることを精いっぱいやって生きていこうということです。

 

【終わったことは忘れる】

人は過去のことを思い出して後悔します。あの時こうすればよかった、あの時あれができなくて残念だと。私は、過去の良くない経験を思い出し、それを反芻するように自分自身を苦しめる自縄自縛傾向がありました。しかし、過去に起きたことは、いくら後悔しても、取り消したり、やり直すことはできません。後悔しても「あの時」には戻れません。だから、終わったことをクヨクヨ考えたり、後悔するのは、時間の無駄だということに気が付きました。後悔は、いくら考えても解決できない、死に至る病であることに気が付きました。後悔する暇があったら、「今ここ」に集中するべきです。次回は失敗しないように何かをやるべきです。次回のチャンスがなければ、きっぱり忘れてしまうことです。そして、次の展開を考えようと思えるようになりました。

但し、次の展開を考えるために、失敗から学ぶ必要はありますので、反省はすることにしました。つまり、後悔はしないけれど、反省はするという姿勢です。

 

【未来のことは心配し過ぎない】

未来のことは、いくら予測しても、やってみないと、どうなるか分かりません。未来のことは、人間には決められません。だから、どうなるか分からないことをあれこれ考え過ぎるのも、時間の無駄だということに気が付きました。心配する暇があったら、「今ここ」に全力を尽くすべきです。やがて来る未来は、「今ここ」の積み重ねに過ぎません。今ここに全力を尽くせば、結果が良かろうが悪かろうが、全てを素直に受け止めることができます。

同じ未来のことでも、生きる活力を得るために、希望は持つ必要があります。つまり、未来のことを心配し過ぎないで、希望を持つという姿勢です。

 

【勝負に臨んで】

宮本武蔵は、「われ、事において後悔せず」という名言を残しています。

大切な試合や試験に臨む時、過去の失敗を思い出したり、負けたらどうしよう、落ちたらどうしようと心配したりしていると、心が乱れて本番の「今ここ」に集中できなくなります。人間は、「今ここ」に全力を集中して生きる以外に道はないのです。

結果として、負けたり落ちたりしても、それが今の自分の力であり、「運」というものですから、素直に全てを受け止めるしかありません。大切なことは、それまでの人生で学んだ全ての力を「今ここ」に集中して勝負に臨むということです。もし負けたり落ちたりしたら、きっぱり忘れて、次の展開を考えます。人生はこれからも続くのですから。

 

【池ポチャの原因】

ゴルフの話で恐縮ですが、池の真ん中の島の上にホールがある浮島コースでは、プロはほとんど100%島の上にボールを乗せるのですが、素人は、多くの人が池ポチャをしてしまいます。

そもそも力量の違いもありますが、素人でも、池ではなく地続きのフェアウェイであれば、楽にオンするようにコース設計されているのですが、なぜかグリーンの周りが池だと、多くのゴルファーが池ポチャをしてしまうのです。特殊なカメラでゴルファーの視線の動きを解析したところ、プロは打つ時に、島の上のホールに立てた旗の周りしか見ていないのに対して、素人は池に落とすのではないかと思い、周りの池の水面ばかり見ながら打つ人が多かったということです。

島にオンするイメージだけで臨むプロと、過去の失敗のイメージを脳裏にちらつかせながら臨む素人とでは、力量の違い以上に結果が大きく違っていたということです。

 

【「今ここ」を精いっぱい生きる】

勝負に臨んでは、成功するイメージだけをもって、「今ここ」に集中する。普段の生活においては、いやな過去はきっぱり忘れて、どうなるか分からない未来のことを心配し過ぎない。「今ここ」で、できることを精いっぱいやって、「今ここ」を100%楽しむ。余計なことを考えずに、今日という日を精いっぱい生きる、それが私の目指す「今ここ」という生き方です。

 

私の次回投稿(最終回)は4月下旬を予定しております。

 

中小企業診断士 藤本心平