「MECEに考える」具体的な方法について | 『売れプロ!』ブログ -「売れる」「稼げる」中小企業診断士に-

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中小企業診断士の濱崎です!

 

いよいよ売れプロも後半戦に入りまして、実習を行っています。全力で頑張りたいと思います。

実務実習のたびに毎回自分に言い聞かせている(ほど苦手意識が払しょくできない)ものに、「MECEに考えること」があります。

 

「MECE」とはコンサルを筆頭にビジネス界隈でよく使われる言葉で、Mutually Exclusive and Collectively Exhaustiveの頭文字をとった言葉です。聞いたことがある方も多いでしょう。

 

日本語的に分かりやすく言うと「モレなくダブりなく」となりますが、これが言うは易く行うは難しの典型で、中々実践するとなると厄介な概念です。

 

なぜなら、「ダブり」は考えればわかりますが、「モレ」というものは中々気付けないからです。


なので、上司や講師から「MECEになってない」「MECEに考えてよ」と言われても、so how?となってしまうわけです。

 

MECEに考えるために、最近習ったこととして、(完ぺきではないとは思いますが)実践的に使えそうだった考え方をご紹介します。

 

切り口は4つほどあります。

 

①    対立概念

一つ目は「対立概念」です。「新規顧客」と「既存顧客」に分けるといった方法です。

また、ある意味究極とも言える手法ですが、「A」と「A以外」に分けるという方法もあります。

例えば、「製造業」と「製造業以外」、「犬」と「犬以外」といった形で切り分ける方法です。

この「XX以外」作戦は、絶対的にモレもダブリもなくなるため、必ずMECEになります。

ただ、切れ味も悪くなりがちであるため、コンサル界隈では「逃げ」の分け方としてとらえる先生もいるようです。

 

②    数式

二つ目は「数式」です。切れ味は良いため、個人的には好きな分け方です。例えば、利益を「売上高―費用」として分ける方法や、売上高を「数量」×「単価」として分ける方法です。

この方法のメリットは、数式に分けることで変数が可視化されるため、分析が容易になることが挙げられます。

例えば、売上を上げたい!と思っても何も思考は進まず、アイディア勝負のようになってしまいますが、「単価をXX円上げよう」といった分析に繋がりやすくなります。

よく、目標設定には「SMART」、即ち「具体的に」「計測可能で」「実現可能で」「インパクトがあり」「期限が定められている」という要素を満たすのが良いとされていますが、この数式の切り分け方であれば、「具体的に計測可能」という要素を満たすことができます。

 

③    プロセス

三つめは「プロセス」です。行動などを対象とする場合、プロセスに切ることが分かりやすくなります。


例えば、朝を効率よく過ごしたい!と思っている人が、起床⇒洗面⇒朝食⇒身支度⇒出発、といったようにプロセスで切ると、どの工程を効率化すればよいかといったことがもれなくダブリなく可視化されます。


購買のAIDMAなども認知⇒関心⇒欲望⇒記憶⇒行動、といった購買プロセスを端的に表しています。

 

④    フレームワーク

最も強力なのが、フレームワークです。これは先人たちが考えた、ビジネスをMECEに切るための道具であり、上述のSMARTやAIDMAなどもこのフレームワークに属します。


フレームワークが強力なのは、既に先人により淘汰され一定の質が担保されていることと、数が多いことが挙げられます。


また、有名なフレームワークであれば、それに則っていることで、議論のコンセンサスを取りやすくなります。

例えば、「外部環境をPEST(政治、経済、社会、技術)の観点で説明します」と言ってみたり、「市場を3C(顧客、競合、自社)の観点で分析します」といったら、既に「MECE感」が漂っておりますので、不要な議論を予防することができます。

 

これらは非常に強力な武器となりますので、これから診断士を目指す方、これから実務補習などに臨まれる方は、自分と同じ過ちを犯さないように早めに体得されることが宜しいかと存じます。

 

即ち、「考え方から考える」ということを大事に意識しよう、ということですね!


ただ、「意識する」ということだけでは解決策としては甘いと思っております。

よくある「研修やセミナーを受けたらその気になるけど、翌朝目覚めたら忘れてる」パターンを防止するためですね!

 

 自分の場合は、繰り返し見ることで意識や行動に定着させようと取り組んでいます。


ちなみに、自分は青木先生のフレームワークの補講を受け、重要ポイントを手元にまとめているので、何かあった時にすぐに取り出せて非常に便利です。

 

もっと身近にする方法としてはスマホの壁紙を作っています。アプリで簡単に作れるのですが、参考まで今月の自分用壁紙を末尾に記載させて頂きます!

 

スマホの壁紙には、本当に数行しか書けないので、エッセンスのみを記載し、見るたびに思い出すことにしています。スマホなら一日に数十回は思い出すことができますよね!

※ちなみに、エビングハウスの忘却曲線によれば、人間は学んだことを翌日には74%も忘れるようです。

 

こんな感じの壁紙を使って仕組化することで、比較的意識を改善しやすい環境を整えています。

 

自分もこの方法を用いて、「考え方から考える」「MECEに考える」ことを骨の髄までしみこませたいと思います。

宜しければ、ぜひご活用下さい!