ニュースを見て感じたこと(「組織文化の逆機能」) | 『売れプロ!』ブログ -「売れる」「稼げる」中小企業診断士に-

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 こんにちは。売れプロ9期生の太田治雄です。2回目の執筆になります。

 今回は「組織文化の逆機能」について書きたいと思います。

 

 組織文化は社員の多くが同じ考え方になることで、組織に一体感が生まれ業績アップを後押しする働きがある一方、逆方向に働くこともあります。

 「組織文化の逆機能」とは、過去の成功にとらわれたり、社員の多くが同じ考え方になったりすることが原因で、変化が必要な時でも、組織や社員が今までと違う発想や行動をすることができづらくなることをいいます。

 8月6日、プロ野球巨人軍の原監督が、点差が開き敗色が濃くなった対阪神戦で、野手登録の増田選手をピッチャーとして起用し、増田選手は1回を投げて見事に3者無失点に抑えたという出来事がありました。コロナウイルス対策で今年は開幕が遅れたために過密日程となったことで、主力投手を休ませるための作戦でした。これに対し、巨人軍OB「巨人軍がそんなことをしたら失礼だ、巨人らしくない」と異を唱えました。一方、メジャーリーグ経験者たちは、「投手を温存するいい作戦だ」「しっかり投げているので失礼には当たらない」と原監督を称賛しました。

  巨人軍OBたちの考え方は、「組織文化の逆機能」であるといえるでしょう。

彼らがもし監督であったなら、過密日程で戦略に変化が求められる時に、この作戦は思いつかない、あるいは思いついても実行しなかったでしょう。

 

 外部環境の変化が起きたときには、今までそんなことするなんてとんでもないと思っていたことや、常識破りの考え方や行動に解決のヒントがあるかもしれません。実行するには特に古参のメンバーたちからの反対も多く大変ですが、結果を出すと協力してくれるようになることが多いです。

 今、コロナで禍で変革を求められている老舗の経営者、従業員関係者の方々がもし見ておられたら、組織文化の逆機能が働くので反対はあって当たり前と思い、負けずに推し進めていただきたいと思います。