売らない店―新たな小売りモデル― | 『売れプロ!』ブログ -「売れる」「稼げる」中小企業診断士に-

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こんにちは

売れプロ8期生、岡村和人です。

 

私は自身、流通業系の出身ということもあり、特に小売業の動向に日頃から

強い関心があります。

そういったことで、今回のテーマは「ニューリテール(新小売り)」についてです。

 

さて、「売らない店」とは何でしょうか?

デジタル技術の発達により、これまで「売る場」であったリアル店が

「売らない場」になっているのです。

「店のショールーム化」「店員のデジタル接客」でリアル店を体験型ショールームと

位置づけ、主な売上はEC=ネットで稼ぐというビジネスモデルです。

 例えば、「新宿マルイ」や「渋谷モディ」内にリアル店舗があるオーダースーツ店の

「ファブリックトウキョウ」。

店舗には生地見本がディスプレーされているだけでスーツの完成品の陳列は

ほとんどありません。

店員は採寸やコンサルティングに特化して、注文は店頭のタブレット端末などを使って

お客が自らEC上で行います。

採寸や来店客のライフスタイルに応じた着こなしの提案は店舗での接客を通じて

しかできません。その点がネット通販と大きく違うところです。

 売上拡大の要因はその成約率の高さです。店舗には多くの人がネットで事前予約を

してから来店します。店員を”独占”して相談できるから買い物のワクワク感が高まり

新たな発見にも繋がるのです。

しかし、買うところまで店舗である必要はありません。むしろ「店員がその場で売りことを

意識しすぎるとお客は『買わされ感』を抱いて引いてしまう」のです。

 「売らない店」は一つの事例ですが、今やネットとリアルを融合させたモデルは確実に

小売りの新潮流となっていると思われます。

 

 中小企業診断士として多くの確かな情報の収集に努め、動向をさぐること。

そして、今の時代2,3歩前は無理でも半歩先を予測すること。

そのうえで得意先の提案に役立てたらと切に考えています。