早春の風に帆をあげて 帆船「日本丸」出航式~登檣礼 | 一疋の青猫

早春の風に帆をあげて 帆船「日本丸」出航式~登檣礼


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前夜 遅くなった仕事の帰り道

少し遠回りして横浜港をゆけば 薄暗がりに一隻の帆船が

船名を見ると 「 日本丸 」 とある

ランドマークタワーの前に係留保存されたものも 確か同名で・・・

家に戻って調べてみると 保存されているものが初代

この夜 目にしたものが 現役の練習用帆船 「日本丸Ⅱ世 」 であった







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しかも 翌1月11日 この練習帆船 「 日本丸 」 は ホノルルへ向けて出航することも知り

用事を合わせて 出航式を見るべく再び横浜港へと出向いた

全長は100メートルを超え 主マストの高さは甲板上50メートルに迫る

「 帆船 」 と言って思い浮かぶのは 「大航海時代」 「ブラックパール号」くらい (笑)

特に強い関心も知識も無かったが 目の前にしてみると時代を超えた存在感というか

自身がなにか壮大な物語の中に引き込まれるような気分にもなる

外洋を波を切って 一杯の風に帆をはらませて進む姿が目に浮かぶようだ







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船首には祈りを捧げる女性像が・・・ 船首像 「藍青(らんじょう)」







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子どもたちによるはなむけの言葉を送る手旗信号に







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高校生ブラバンの 咄嗟には曲名が思い出せない

けれど

メロディは間違いなく記憶に刻まれている 懐かしさ溢れるチョイス

たとえば 太陽にほえろのテーマ Gメン75 (笑)






さあ

そんな具合に出航式もいい感じに盛り上がって



いよいよ



下調べする中で強く興味を惹かれ 今日訪れてみようと思わせたもの


それが・・・



< 登檣礼 ( とうしょうれい、Manning the yards ) >



これは

『 帆船の出航時に船員が帆桁(ヤード)などに配置し、見送りに来た来客に対する謝礼を意味する儀式 』

( Wikipedia )








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実習生たちはマストを登り








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船首からの掛け声に合わせて







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「 ごきげんよう 」



大きな声で 見送る人々へ帽子を振るのです







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Wiki によれば

『 由来としては、乗組員を帆桁という戦闘準備が出来ない位置に配置することにより、船内で砲の弾込めなど戦闘を企図した行動をしていないことを相手に証明するという行動が元になっている。 』

とのこと


幸いにして 今 この船には武器も弾薬も積まれてはいないだろう

旅立つもの そして それを見送るもの

安全と無事を願い 新たな旅立ちを祝い

思いを新たにし 感謝の意を込める

いつまでも それだけのためのみにある 儀式であって欲しいと思う





「 大航海時代 」 まで遡らずとも

航海の歴史には 血なまぐさく キナ臭いものも少なくない







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この場所からも それほど離れていない場所に静かに佇む

1930年に 船員養成用の訓練船として建造された 初代 「 日本丸 」 も

歴史を紐解けば 数奇な運命が待ち受けていたことを知る

太平洋戦争が勃発すると訓練は中止され 船体を鼠色に塗り替え 帆などの帆装艤装を外し

緊急物資輸送 大陸からの引揚者輸送 南方での遺骨収集から 朝鮮戦争での米軍人輸送まで

再び練習帆船として帆装を取り戻したのは戦後1953年のことであった

戦争と言うものが思い掛けない運命を与えるのは人のみにあらず

みなとみらいの のんびりとした風景に見るその姿からは 思いも掛けない歴史の曲折を知ることとなった







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女の子もいました ( 余裕の笑顔 )







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1984年 初代からその任を引き継いだ 「 日本丸Ⅱ世 」

二度とその艤装を解くことが無いよう

平和の裡に 隔てるものの無い海の果てまで 風だけを頼りにして

自由に 自在に駆けるものであって欲しいと願いながら

その船出を見送った







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「 2014/1/11 横浜港 帆船「日本丸」 登檣礼(とうしょうれい) 」

※ 様子を動画で撮ってみました。「ごきげんよう」と帽子を振る姿はなかなか感動的です^^