夏まつり

小さな港のまわりには 古い家並みが残っており
路地の小さな社の前も きれいに掃き清められており
大切にされていることを
そして
大切に思う人の存在が そこにあることを 物語っているようだ
*
この季節 あちらこちらの港町から 夏まつりの賑わいが聴こえてくる

豊漁祈願か 安全祈願か その由来は知らないけれど
笛や太鼓の調子に囃されて


西の空が茜色に染まって 辺りが薄暗くなって 屋台の電球が存在を示し始める
威勢のいい呼び込み 発電機のモーター音 駆ける子供らの足音
お祭りの喧噪は 裸電球の灯りの如く
淋しくも 温かく 切なくも 懐かしく


土地と暮らしが 未だ少なからぬ接点を持っている港町では
港と海は 生活の拠り所 であり
お祭りや 地域の社は 心の拠り所 でもあるのだろうか

毎日 一時間以上掛けての通勤や 自室に籠ってするような仕事では
住まいも 住んでいる土地も
「 よりどころ 」 と言うよりも 「 ねるところ 」

それでも 街の暮らしだって
毎日が賑やかで きらびやかで 毎日がお祭りのようでもある
そう それを望んで みんな 街に出てきたりもした

けれど
「 お客さま 」 と呼ばれる快適さには
どこか 物足りないものが ありはしないか ?
お祭りの神輿は 担がれるより 担ぐ方が楽しい

すべてが 「 サービス 」という 経済的価値に還元されるのでは無い
なにかに 感謝する気持ちや 願いや 祈る気持ち
そんな思いで 祭囃子を 聴いているだろうか

彼は 前記事に続いて 二度目の登場 ・・・ かがやく汗 ^^
「 スローバラード 」 UA
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