いよいよ明日は・・・ | 一疋の青猫

いよいよ明日は・・・


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いよいよ 明日と迫った ギエムのボレロ

関係書籍などを 眺めて 一人前夜祭です(笑)

トップの写真は 二人とも この世を去ってしまいましたが(泣)

ボレロを振付ける ベジャールと それを舞う ジョルジュ・ドン

今夜は 少し お付き合いいただいて・・・



コリオグラファーとしての モーリス・ベジャール

「ボレロ」 そして 「春の祭典」

この 2作品が やはり 私にも 特別なものに 思えます

「ボレロ」は 明日の楽しみに 取っておくとして(笑)

今夜は 「春の祭典」を

この作品で ベジャールは コリオグラファーとしての 地位を確立したと 言えるでしょう

「ボレロ」 とも通じるのは 生と性 そして 死と再生

舞踊の原点ともいうべき主題が 真っ向から描かれていると言うことでしょう

初演時 裸体を思わせる衣装と その大胆な振付は

スキャンダラスなものと 否定的な評価も受けた この作品

評論家の 三浦雅士は ベジャールについて そしてこの作品について 次のように述べている

「ベジャールのように人を勇気づけるコリオグラファーは稀だ。しかもその勇気づけは舞踊の根源から差し出されるのである。『春の祭典』も『ボレロ』も、高度に洗練されてはいるが、骨格は原始的と言っていいほど舞踊の原初の姿そのものである。『春の祭典』も『ボレロ』も性を表現して比類がない。性においては太古も現在もない。人間においてそれはもっとも強い力を持つ。美もその結果にすぎない。」

また ベジャールの死に際しては このようにも

「人は融合し、分裂し、さらに融合しているのだ。感動するとはそういうことだ。人は感動し、我を忘れる。そして新たな我を手に入れる。誰もが、それと気づかずに、小さな死と再生の儀式を繰り返しているのだ。(中略)ベジャールの舞台はつねに、この人間の神秘を歓びのうちに体験させてくれるということなのだ。(中略)私にはそれはほとんど奇跡に思える。この奇跡はおそらく、二十世紀を真剣に生きたベジャールというひとりの男の豊かな愛によってのみ可能になったのである。胸苦しいほどの愛によって。ベジャール、それはひとつの巨大な愛、巨大な肯定だ。」



震災復興への チャリティ・ガラとして 行われる明日の公演

出演者も ギャラ無しでの 参加なのだそうです

今 私たちに必要なものは 不安を拭い去る 力強い 生と性の大肯定なのではないかと 思います



明日 シルヴィ・ギエムの 身体を通して

ベジャールの そして ドンの 姿が 見られるのではと 楽しみにしています






「春の祭典」   作曲 ストラヴィンスキー  振付 モーリス・ベジャール

※ 初見の時、この曲はこんなに面白い曲だったのかと気づかされた記憶があります。
メロディのヒダまで、振付によってふりがなを振ってもらったような。