スミレの砂糖漬け | 一疋の青猫

スミレの砂糖漬け


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部屋の中から おもてを 眺めれば

今朝も 悲しいほどに 空は 青く

窓を 開いて 空気に 触れると

思っていたより 少し 冷たい

光と温度 感覚の アンバランスは

秋を 迎える こころの 戸惑い



古き王妃が 愛したと言う

スミレの砂糖漬け

思いがけなく かたい食感と

思ったままの 砂糖の甘さと スミレの香り



閉じ込められた 季節

想い出の記憶は 甘くなるもの

そのまま 口にするのは 過ぎるから

紅茶に ひとつ 落としてみる

溶けだしたのは いつの記憶・・・



秋の気配

視線を 合わせなかったのは

まだ 初めての 季節だったから



息を切らせて 登る坂道

遅れた彼女が 腕をとる


「 やっぱり、こっち 」


反対にまわって

より 深く 腕を組んだね



あの時は ふたりで

振り返り 見た

港の風景

高く 晴れわたった 青い空・・・






「 秋の気配 」   オフコース

※ こんなことは今までなかった 僕があなたから離れてゆく