囁き合う二人

日は まだ 高く 庇に遮られて やや 薄暗いフロア
ガラス越しに 眺める
プールの 飛沫が 光に跳ねた 休日の昼下がり
街の喧騒から 少しだけ ズレてみると
忘れ置かれたような 穏やかな 時間が
秘め事の ように ひそやかに 流れる
耳を澄ますと
そっと こんな ささやきが・・・

「 何年振りかな こうして ここで 海を眺めるのは・・・何も変わらない 」
「 景色はね でも 私は・・・ 歳を取ったわね 」
「 いや 鮮やかな グリーンが 海と空の ブルーに 映えて 相変わらず キレイだよ 」
「 もう・・・ ちょっと 派手すぎるかな? 」
「 ううん 昔なら チェリーの唇や 白いクリームの胸元に 惹かれたけれどね
グリーンは 派手なようで 調和の色 甘いばかりの ソーダでは 無いことも 知ったよ 」

「 そんなこと 言ってるけど あなた自身は どうなのかしら 」
「 もちろん 歳を取ったよ 苦さを知って 色も無くして すっかり落ち着いたよ 」
「 そうかな 底の方には 甘さも 秘めているように 思うけど? 」
「 少しずつ 氷も溶けて 苦さも 甘さもね いずれ 水のように・・・ 」
「 ピンと伸びた背中も 褐色の肌も 変わらないわ 今だって・・・
ねえ・・・かき混ぜてしまえば 一瞬にして あの頃の色に 戻れる・・・そんな気がしない? 」
・・・・・・
クリームソーダとアイスオーレ
クールで 甘くて ほろ苦い
そんなふたりの ささやき でした
続きは
みなさん ご自由に 妄想して下さいね^^
今日はボサノバで 「あの日にかえりたい」 小野リサ