かぐわしき、春の宵 | 一疋の青猫

かぐわしき、春の宵





春の香り





言えば


私は 迷うことなく








一疋の青猫



沈丁花





その花は 白く 小さく 控えめであるけれど


春の宵に どこからか 


目には 見えずとも 香ってくる



・・・・・・


「夜の梅」 が 芳香を指すように


夜と 匂いは 切り離せぬよう


特に 春の宵は …


闇が 視覚を妨げる分 嗅覚が鋭敏となるのか


それとも 春の夜には 特別な 理由が あるのでしょうか 



・・・・・・




私は この花の香を嗅ぐと


その芳香とともに


ちょっぴり 背筋が伸びるような


緊張したような 新鮮な感覚が 甦ります


入学 進学 卒業 転居 ・・・


身辺が がらりと変わるような


季節の 出来事と共に 記憶されているのでしょうか


  

・・・・・・




よいことか わるいことか


近年 その緊張感が 薄れつつあるような




もう 卒業 と 放り出される ことも無い


ときには 自ら 緊張の中に


身を置くことも 必要なのかも知れません 






一疋の青猫










※ 来月、香りにまつわる面白そうな展示会がありますので、ご紹介します。


『 香り かぐわしき名宝展 』   ← クリック 

$一疋の青猫







 会場・会期 東京藝術大学美術館 (2011年4月7日~5月29日) 


よい季節ですし、根津辺りから芸大まで、散策もおすすめです。