WEGMANS(ウェグマンズ)というスーパーマーケットをご存知でしょうか?
東海岸の8州に110店舗を展開するスーパーマーケットです。2019年にはブルックリンのネイビーヤードにオープン、そして2023年10月にやっとマンハッタン店がオープンしたのです。
何を持って最強かと言いますとアメリカの経済誌「フォーチューンマガジン」のアメリカの優良企業ランキングで1998年からずーっとランクインしており、2005年には全米1位、2022年には3位。
他の経済誌の働いてみたい企業のトップとなっています。
え?スーパーで働きたいの?アメリカ人が?とお思いでしょう。やる気のない店員がほとんど(失礼)の小売店が多いアメリカにおいてスーパーで働きたいだなんて、、
それがですね、2018年ペンシルバニアに新店舗をオープンする際には500人の募集のところに1万人もの応募が。
ハーバード大学より狭き門でした。
まず驚くのが一旦WEGMANSに就職すると辞める人が少ないとのこと。例えばチーズ売り場にアルバイトで入った青年がそのまま正社員になり何年も働いているというのも珍しくないそう。
そして社員へのスカラシップ、地域へのボランティア、チャリティー活動、仕入れ時に入ってきた黄色い珍しいロブスターを水族館に寄付、など利益だけを追求するのではない、人を大切にする企業のようです。
WEGMANSは1916年にニューヨーク州ではありながらカナダ国境近くのロチェスターでジョン・ウェグマンがフルーツや野菜をカートに入れて売り歩いたのが始まり。後に弟のウォルターが参加しロチェスター・フルーツ・ベジタブルカンパニーとなりました。ロチェスターはオンタリオ湖の側でナイアガラの滝へも1時間ちょっと。ニューヨーク市よりもカナダに行くの方がずっと近いのです。
そして107年の歳月を経てやっとマンハッタンにオープンとなりました。私が初めてウェグマンズに行ったのは数年前にSCARSDALEに住む友人にアップステートのお店に連れて行ってもらったのが最初。2019年にオープンしたブルックリン店舗には何度か行ったことがありましたが地下鉄を乗り換える必要もあり足が遠のきました。ブルックリンは広いのです。
ウェグマンズは「ウェグマニア」というファンがいるそうで、新しい店舗のオープニングには必ず足を運ぶそう。記念すべきマンハッタン店のオープニングにもウェグマニアが訪れたそうです。
場所はアスタープレイスというニューヨーク大学の近く。最寄駅はASTOR PLACEで駅の目の前です。
広い店内は気分がアガる😍
そして特筆すべきは魚売り場。以前より寿司セクションは日本の「魚力」と提携していたということで、このマンハッタン店には特別に日本スタイルの魚屋をオープン。豊洲からの魚が週に何度かJALのカーゴで届きます。魚力の社員さんが長期出張で売り場で魚を無料で捌いてくれるのです。
私が行ったオープニングの日にはピチピチの秋刀魚が売られていました。宮城県から仕入れたものです。
私が秋刀魚を吟味していると初老の白人男性が話しかけてきました。私が秋刀魚が好きなことを告げると、彼はローチェスターの本社から来ている方で、日本へのマーケットの視察に何度も訪れたそう。なんと北は青森から南は沖縄、奄美大島まで魚を見て周ったそう。
そのかたは売り場の出来栄えに満足そうでした。魚屋さんで「いらっしゃい」って言われる体験ってマンハッタンでは初めてです。
あとはニューヨーカーが日本の魚をどう食卓にどう取り入れるかですね。北海道からのキンメダイ(キンキ)なんて食べ方を全く知らないでしょうね😅
とにかくオープニングのウキウキ感は素晴らしい〜。
社員が職場に満足しているからこそのサービスの良さを感じました。安さだけを売りにするスーパーが良いスーパーではないですね。品質、値段、そして従業員の満足度、これらが揃ってこそ😆
近くにはホールフーズとTrader Joe'sがありますが、値段をよく研究していてTrader Joe'sと同じ値段設定のものも。コーヒーはウェグマンズブランドが若干高いですが、香り高くなかなか美味しかったです。
自社製品にはキムチやコチュジャン、白味噌、赤味噌も!
デリも充実。これはチャイニーズ。
エコバッグも買っちゃいましたー
ただ一つ、キューピーマヨネーズは売っていなかったのです。キューピーと提携してグルメなマヨネーズを安価で売り出してほしいなあ。