昨年10月に行ったハワイ島のひとり旅、あれからもう一年が経とうとしています。

 

引っ張りすぎですね😅


では、1年前の日記です。

 

2022年10月27日は朝6時半に起床。ハワイ島はすぐ暗くなるので早め早めの行動をしなくてはいけません。

 

エアB&Bから徒歩10分ほどのところにあるPUNA CHOCOLATE COMPANY&CAFEにコーヒーを買いに行きました。





チョコレートやグッズも販売しています。ハワイ島はコーヒー農園の他にカカオ農場も結構あるんですよね。

 

 

今日の最初の観光はレインボーの滝。レインボーが見えるらしいのですが、昼近かったので虹はかすかにしか見えませんでした。




 

私がハワイ島が好きな理由は沢山あるのですが、その理由の一つにハワイ諸島の中で1番日本人の足跡が色濃く残っている場所というのもあるかもしれません。

 

その昔、明治時代にハワイに渡った日本人は労働力としての渡米。アメリカは奴隷解放が終わったばかりの頃。

 

その苦労たるや、想像を絶するでしょう。なぜなら日本人は弱音を吐かずに真面目に勤労する民族だから。

 

ハワイ島にはその足跡がそこここに残っています。

 

今日のメインはプランテーションミュージアム。HIRO市街から車で20分くらいのところにあります。




 

中に入ると所狭しと日本人移民たちの家財道具や農機具などが展示されていました。

 

オーナーのWayne Subicaさんが85ものサトウキビプランテーションから50年間に渡って集めたグッズを展示しています。

 

ところがウェインさんは高齢となり後を継いでくれる人を探しているとのこと。

 

20分くらい見て周り、帰ろうとすると、ボランティアガイドのリックさんが声をかけてくれました。

 

彼のお祖母様は韓国で初めての美容学校を開き、ハワイで最初の焼肉屋を開いたスーパーウーマン、お祖父様はなんと日本の歌舞伎俳優さんとのこと。アメリカ人が英語名前でハワイや日本語を発音するのが嫌だそう。きちんとハワイの言語をリスペクトして欲しいと私にも色々なハワイ語の発音を教えてくださいました。

 

さすがノーブルなお顔立ちです。



 

 

なんと、リックさんと会話が弾み、気づいたら2時間もプランテーションミュージアムに滞在しました。

 

私がハワイ移民について初めて知ったのは小林克也さんのナンバーワンバンドのアルバム「もも」に入っていた「うわさのカム・トゥ・ハワイ」でした。リックさんとウェインさんに聴いてもらいました(笑)

 

 

広島県出身の小林克也さんがハワイ移民2世について明るい曲調で歌っていますが、歌詞はいたってシリアス。

社会的背景が盛り込まれたコンシャスなラップです。ちなみに一度だけ札幌で小林克也さんが司会のイベントで「今夜もヒッパレ」の公開収録くのアシスタントを務めさせていただいたことがありました。ものすごいオーラでした!

出演者のグッチ裕三さんがものすごく優しくしてくれたのを覚えています。

 

 

 

 

1924年の移民数は広島県が圧倒的に多かったんですね。








 


ハワイグルメを代表する「ロコモコ」発祥のCafe100がある場所はサトウキビの工場でした。


ハワイ島発の日系スーパー、私も大好きなKTAで使われていた木箱

 

リックさんが教えてくれた後藤濶(ごとう かつ)さんのリンチ殺害事件はショッキングでした。

 

詳しくはこちらを参照してください。

 

 

 

 

英語が堪能だった後藤さんは移民たちの労働条件改善のために尽力。そのうちフィリピンなどアジア移民からも頼りにされるようになりました。そんな時に何者かに殺され、本土で黒人の人々がされたのと同じく電柱に吊るされたのです。

 

それ以来「ハオレ(白人)には逆らうな」というのが日本人たちの中の暗黙の了解として多くは語り継がれなかった。

 

後藤さんのお墓もあまり目立たずひっそりと葬られたそうです。奴隷制を垣間見るこの出来事を思うと、本土のアフリカの奴隷たちの苦しみは本当に筆舌に尽くし難いです。

 

リックさんの話では白人のオーナーがハワイアンを雇ったとのことでしたが、別の文献では数人の白人が逮捕されています。

世界大戦の前のことですから、この後で広島に原爆が落とされるとは夢にも見ていなかったことでしょう。

日本人の移民の努力のおかげで私たち日本人はハワイで歓迎され、過ごしやすいのです。これもハワイだけですね。

 

私がハワイが好きなことの理由にはハワイアン、そして日本人などの非白人たちが伸び伸び生活しているということです。

素敵なハワイアンの家族を見るととても格好良く、何故か尊敬の念を持っている自分がいます。精神性と誇りを持って頑張って欲しいと応援したくなるのです。

 

ハワイ島をドライブする際には地元のラジオを聴いていました。

DJの告知、そしてCMにも日本語のフレーズが入っています。例えばイベントがあり、そこではホットドッグなどのベンダーや「にしめ」もあります、というアナウンス。え?「にしめ」、つまり「お煮しめ」のことですね。あとは「オカズ」も使われています。

 

ラジオ局主催のイベントで「にしめ」がキーワードになるなんて!!どんな「にしめ」なのかが気になるわ〜。

 

身近に日本人の生活の歴史が日常に浸透している場所はアメリカではハワイしかありません。

 

プランテーションミュージアムからHIROに戻りココナッツアイランドで夕日を堪能。





エアBの大家さん夫婦も犬の散歩に来ていてしばしおしゃべりしこの日も夜は部屋で仕事。HIROの夜は本当に真っ暗。街中の街灯も暗めで怖いです。どれくらい暗いかっていうと、メインストリートから外れて歩いていたら危なく寝ていたホームレスの男性を踏みそうになってしまったほど(笑)

 

明るいうちに全てを済まそうと必然的に早寝早起きになるのでした。