先日観に行ってきたバスキアの無題。

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千葉のコレクターから借りたそうで、そのコレクターとは何とZOZOTOWNの社長である前澤氏なんですって。あのさ◯子の元彼さまです。 (そーいや昨日のネットスポーツ紙にダルビッシュが出てました)

昨年サザビーズのオークション123億円で落札。
想像を絶する額ですね。

余計なお世話ですが、銀行の通帳にどうやって記帳するのでせうか。

その前の持ち主は「無題」を1億円位で買ったそうでいきなり100倍に跳ね上がり、バスキアの作品としては最高額となりました。

売主はメガミリオンの宝くじに当たったのも同じではないですか!(まあ、1億円は払ったのですから元々億万長者でしょうケドも、、)

ブルックリンミュージアムはうちの近所にあるので既に2回「無題」を観に行きましたが、123億円と知ってから改めて観に行くとまた違うのかな(笑)色メガネで観るため、見えないオーラを放ち始めるかもしれませんね。

確かめにいかなくては。

日本人のアートの高額入札は過去にいくつもありました。

最も有名なのは1987年、当時の損保ジャパン火災海上保険がゴッホの「ひまわり」を53億円で落札、1989年代にはリゾート開発会社がピカソの「ピエレットの婚礼」を71億円で購入。

このニュースは世界をめぐり日本のバブル時代の象徴となりました。

ただ違うのは既に世界的に超ポピュラーすぎるゴッホやピカソではなく、ここブルックリン出身であるバスキアの現代アートに123億円を払ったこと。


バスキアが生きたのは80年代のブルックリンです。

今のお洒落なブルックリンではなく、それはそれはゲトーでヤバヤバの頃でしょう。

金のイヤリングやネックレスを着けていた日にはいきなり引き千切られて盗まれた時代ですよ。

当時のブルックリンのカリビアンがどのようにサバイバルしなければいけなかったかは、昨年公開された映画「クラウンハイツ」に詳しいです。

話は少し逸れますが、21年も無実の罪で刑務所にいたブルックリンはクラウンハイツ出身のトリニダードの少年の実話。

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ブルックリンのアフリカ系、カリブ系はこんな扱いだったの?(ってか今もなんだかんだそうですが)と憤りながらも人間の尊厳はジャン・バルジャン並ジャン(あ、韻踏んだ)な感動実話です。

スパイク・リーの「クルックリン」は昔のブルックリンと言えど「三丁目の夕陽」的で和みますけどね。

バスキアもカリビアンの多いイーストフラットブッシュに住んでいました。

今でもイーストフラットブッシュは一人で夜歩くのは気がひけるジェントリフィケーションの「うぶ毛」がパヤパヤ地域です。確かに少しカフェがこわごわオープンし始めましたが、、。

私はこのジェントリフィケーション(都市再編成=平たく言うと白人が増え、トレーダージョーズ、ホールフーズやお洒落マンションが乱立)の最前線がどこかパトロールするのが趣味です。

昨年フラットブッシュの友人宅に遊びに行ったら夜中に銃声がしましたからね。

だからと言って家賃は安くないのがニューヨーク。

一方私が住むクラウンハイツはもうヒップスターわんさか、開発のヒゲボーボー地域。

お洒落なバー、カフェ、レストランがひしめいているホットな場所です。

でも元々のカリビアンもいて混ざり具合が良さげ。

非常に気に入っちょります。

昨日は警察のヘリコプターがアパートの真上に低空飛行し、誰かを探していたのでうるさかったですが、、

是非ブルックリンミュージアムやブルックリン植物園に来がてら街ブラしてください。

さて123億円のバスキア「無題」が展示されるのは3/11までです。

急げ〜。