宅地建物取引士 過去問
【問題38】
宅地建物取引業者が、宅地建物取引業法第35条に規定する重要事項について説明をする場合に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
① 自ら売主として、マンション（建築工事完了前）の分譲を行うに当たり、建物の完成時における当該マンションの外壁の塗装については説明しなくてもよいが、建物の形状や構造については平面図を交付して説明しなければならない。
② 事業用建物の賃貸借の媒介を行うに当たっても、居住用建物と同様に、台所、浴室等の設備の整備状況について説明しなければならない。
③ 宅地建物取引業者ではない売主から依頼されて建物の売買の媒介を行うに当たり、損害賠償額の予定は説明しなくてもよいが、売主が担保責任を負わないことについては説明しなければならない。
④ 自ら売主として、マンションの分譲を行うに当たり、管理組合の総会の議決権に関する事項については、管理規約を添付して説明しなければならない。
【解答】
① ✖ 外壁の塗装も説明が必要。
建築工事完了前の建物の分譲を行うに当たり、建築工事完了時における当該建築の形状、構造、主要構造部、内装および外装の構造または仕上げ（塗装）ならびに設備の設置および構造について、重要事項の内容として説明しなければならない。
② 〇
事業用建物または居住用建物の別に関係なく、建物の貸借契約にあっては、台所、浴室、便所その他の当該建物の設備の整備に関する状況を、重要事項の内容として説明しなければならない。
③ ✖ 損害賠償額の予定は説明事項である。
建物の売買の媒介をするに当たり、損害賠償額の予定または違約金に関する事項は、重要事項の内容として説明しなければならないが、瑕疵担保責任に関する事項は、重要事項の説明事項とはされていない。
④ ✖ 説明事項ではない。
管理組合の総会の議決権に関する事項は、重要事項の説明事項とはされていない。