土木施工管理技士1級 実地 過去問 令和元年

 

 

問題7) 切土・盛土の法面保護工として実施する次の4つの工法の中から2つ選び、その工法の説明(概要)と施工上の留意点について、解答欄の(例)を参考にして、それぞれの解答欄に記述しなさい。

ただし、工法の説明(概要)及び施工上の留意点は同一解答は不可とする。

 

・種子散布工

 

・張芝工

 

・プレキャスト枠工

 

・ブロック積擁壁工

 

 

 

 

 

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[解答例]

 

・種子散布工

[概要]

種子、肥料、粘着剤などで水を混ぜたものを吹付機を使用して法面に散布する工法。

[留意点]

1、吹付け表面に水が流れていないことを事前に確認する。

2、荒天時及び暑中の施工は避ける。

3、ムラの無いように均等に、厚さは1cm以下程度に散布する。

 

・張芝工

[概要]

芝を整形された法面千全面に張り付ける工法。

[留意点]

1、法面に張り付けるので施工後風雨などで剥離しないように目串などで活着するまで仮固定する。

2、冬季間の施工は活着に時間がかかり、凍結による剥離が生じやすいため施工は避けるほうがよい。

 

・プレキャスト枠工

[概要]

工場で製作されたコンクリート製の枠を法面へ敷設する工法。緩やかな法面で植生工法が剥離しやすい場所などに採用される。

[留意点]

1、枠を噛み合わせながら、滑らないように積み上げる。

2、湧水箇所に施工する際は、裏込が湧水処理の不備によって流されないようにする。

 

・ブロック積擁壁工

[概要]

擁壁用コンクリートブロックを積み上げて裏面に中込材を入れながら擁壁とする工法。自重により法面保護をする。

[留意点]

1、中込材の締固めを入念に行う。

2、排水用に水抜きパイプを3㎡以下に1箇所設置する。