「継続は力」

 

土木施工管理技士2級 過去問 令和元年度(前期)

 

 

問題A) 砂防えん堤の構造に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

 

①本えん堤の水通しは、矩形断面とし、本えん堤を越流する流量に対して十分な大きさとする。

 

②本えん堤の袖は、洪水を越流させないようにするため、両岸に向かって上り勾配とする。

 

③側壁護岸は、水通しからの落下水が左右の渓岸を侵食することを防ぐための構造物である。

 

④前庭保護工は、本えん堤を越流した落下水による洗掘を防止するための構造物である。

 

 

問題B) 地すべり防止工の工法に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

 

①押え盛土工とは、地すべり土塊の下部に盛土を行うことにより、地すべりの活動力に対する抵抗力を増加させる工法である。

 

②排水トンネル工とは、地すべり土塊内にトンネルを設け、ここから帯水層に向けてボーリングを行い、トンネルを使って排水する工法である。

 

③杭工における杭の建込み位置は、地すべり土塊下部のすべり面の勾配が緩やかな場所とする。

 

④集水井工の排水は、原則として、排水ボーリングによって自然排水を行う。

 

 

 

 

 

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[解答]

 

問題A

①本えん堤の水通しは、矩形ではなく、台形断面とし、幅は、流水によるえん堤下流部の洗掘に対処するため、側面浸食等の著しい支障を及ぼさない範囲で広くします。

高さは、対象流量を流しえる水位に、余裕高以上の値を加えて定めます。

 

②正しい内容の肢です。

 

③正しい内容の肢です。

 

④正しい内容の肢です。

 

 

問題B

①正しい内容の肢です。

 

②排水トンネル工とは、地すべり土塊の下にある安定した基盤中にトンネルを設け、ここから帯水層に向けてボーリングを行い、トンネルを使って排水する工法です。

 

③正しい内容の肢です。

 

④正しい内容の肢です。