こんにちは。
株式会社Venture Bank Next の土谷です。
2021年1月、スラムダンクの映画化が告知され、先日ついに公開されました。
今回の映画は、スラムダンクの山王戦です。
リアルな試合描写にこだわって作られているため、コミックスで山王戦を何回も読んだという人でも、十分に楽しめる作品です。
作者の井上雄彦氏は「山王戦よりおもしろい試合は描けない」「前の試合よりもつまらない試合は描きたくない」と言っているので、スラムダンクの続きが描かれることがないのは残念ですが、今日はそのスラムダンク山王戦で、私が一番感動するシーンを紹介します。
|湘北メンバーが桜木の手に念を込めるシーン
後半戦で、大きな点差が開き、メンバー全員が諦めかけたときに、安西先生は桜木と木暮を交代させます。
桜木は、安西先生が試合に勝つことをあきらめて、木暮は引退だから最後に出してあげようとしている、と思っていました。
でも、安西先生はあきらめてはいませんでした。
安西先生は、流川がシュートを外して相手チームにリバウンドを取られ、得点されるところを桜木に見せました。
安西先生は桜木に質問をします。
「まず、山王のリバウンドからの速攻がなくなるね、そして湘北にもう一回シュートチャンスが生まれる。」
「つまり−2点が消え、+2点のチャンスが生まれる。」
「それができれば、君が追い上げの切り札になる。」
すると、ベンチにいた1年の石井が、「ボールよ吸いつけボールよ吸いつけボールよ吸いつけ はああ~~~~っ」と念じ始め、桜木の手を握ります
「僕の念も込めといたから!頼むよ桜木君!」
桜木の手に願いを込めました。
すると、ベンチメンバーが次々と真似し始めます。
不良だった桜木にとって、誰かに必要とされ、期待されるのは初めてでした。
そして木暮と交代して、桜木は再びコートに戻ります。
桜木は、自分の実力を理解し、リバウンドだけに専念します。
自分がやりたいことではなく、自分にできることでチームに貢献する、それが仕事のできる人だと思います。
人生には、一発逆転なんてありません。
今まで普通の生活だった人が、いきなり大成功するなんてことは起こりませんし、ちょっとがんばったくらいで、人より優れた力を手に入れることもできません。
ドラマや映画の見過ぎです。
基礎的なことを、地道に努力するしかありません。
ポテンシャルが高いと、最初のうちは評価されますが、努力した人にはいつか負けます。
素人だった桜木が努力をして、リバウンドという地味なプレーで、湘北の救世主になるというところが、このスラムダンクで本当におもしろい部分だと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
2023年1月3日
株式会社Venture Bank Next
代表取締役社長 土谷泰平
筆者プロフィール
URBAN CLASSIC PILATESを運営する、株式会社Venture Bank Next の代表取締役社長。ホットヨガスタジオLAVA、FEEL CYCLEを運営するベンチャーバンクグループの元会長秘書。