こんにちは。
株式会社VB NEXTの土谷です。

 

2020年12月、私は株式会社VB NEXTを設立し、同社の代表取締役に就任しました。

 

社長になってから一年以上経ちましたが、自分が起業して社長になったことを、まだ親には話していません。

 

うちの実家は、父親が某企業の取締役で、姉は作業療法士、長兄は教員で、次兄はSONYの本社で音響機器の開発をしている、国立大卒が初期設定されたエリート家族でした。

 

私だけ、私立大中退です。

 

小学生のときから、優秀な兄弟たちと比較されて生きてきました。

 

次兄は、小中高は常に学年トップの成績で、5段階評定で5しか取ったことない天才でした。

 

音楽も体育も全て5です。

 

外見もカッコよくて、女子から人気もありました。

 

私自身は、小学校のときから頭が良いわけでもなく、スポーツもそこそこで、とくに目立つ部分はありませんでした。

 

小学校の頃は、誰でもスポーツ選手になりたいとか、いろいろな夢を持つことが普通だったと思いますが、私の家では夢を追いかけることは許されません。

 

勉強して、偏差値の高い大学に行くという選択肢しか与えられませんでした。


私は小さい頃から、自分は兄弟たちと違って頭も良くないし、とくに何かの才能があるわけでもないことくらい、自分でわかっていました。

 

他人より優れている部分がほしくて、いつも何かを中途半端に始めては、すぐに何かが変わらなければやめてしまう、そんなことを繰り返していました。

 

ドラマの主人公にように、周りに人が集まってきて、自分に意地悪する人がいても、それに負けない力があって、それでいて外見もカッコいい、そんなことに憧ればかり抱いていました。

 

でも、鏡を見ればそこにいるのは、何の才能もない、見た目もダサい、頭も良くない、何かをがんばっても悪目立ちして、仲間外れにされる最低な自分でした。


そんな私でも、小学校5年生から始めたテニスは、少しくらい才能はあったと思います。

中学には友達がいなかった私にも、テニススクールには友達がいて、私の存在意義を感じられる、唯一のコミュニティでした。

 

小学校の頃から大会でも少しは成績を残し、テニスの選手として少しは知名度もありました。越前リョーマよりも私のほうが先にツイストサーブを打っていました。

 


周囲からはわりと期待されていました。

 

でも、母親からは「テニスなんかじゃ食べていけないからね」と言われました。

 

自分でもそんなのわかっています。

 

今でも、それを言われたときの記憶は残っています。

 

母親が評価するのは、一流大学に進学することと、有名企業に就職することだけでした。

 

母親は大企業信者で、公務員や士業、もしくはSONYのような有名企業以外は、負け組だという考えでした。

 

今、私の会社がどれほど大きくなっても、日本国内の売上高ランキングで、第7位のSONYと比べられたら何も言えません。

母親にとっては、中小企業の社長でいることよりも、大企業の従業員でいることのほうが価値があります。

親から信頼を得られなかったことは自分の責任です。

だから、親の価値観を否定するつもりはありませんが、理解してもらおうとも思いません。


仲が悪いわけではないため、普通に連絡取ることはあります。誕生日にはプレゼントも贈っています。


でも、仕事については話さないと決めました。

 

次回に続きます。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

2022年4月6日
株式会社VB NEXT
代表取締役社長 土谷泰平

 

筆者プロフィール
株式会社VB NEXTの代表取締役社長。ホットヨガスタジオLAVA、FEEL CYCLEを運営するベンチャーバンクグループの元会長秘書。