子育てとクラブ活動について ~子持ちである私個人の経験より~ | URBAN CHAMPION❮公式❯

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-URBAN CHAMPION-
1999年のスタートから現在まで
HIPHOP、reggaeを中心に幅広いジャンルのトップアーティストを輩出してきた東京でも指折りの歴史を誇る老舗イベント!
毎月第2水曜日、池袋bedにて開催!

こんにちは。よーこです。

変な題名付けましたが、ここでのクラブ活動は、アタックNo.1的なスポコン活動や、コンクール前にやたらと張り切る文化部活動ではありません。
また、金持ちのおじさんが銀座界隈で遊ぶことをクラブ活動とかたまに言いますが、それでもありません。

クラブ=踊る施設のクラブ
としてここではお話していきます。

まず
「えっ!?子供いるのにまだクラブ行ってんの!?」
と聞こえてきそうです。

はい。すいません。行ってます。
居酒屋行く回数よりクラブ行く回数の方がはるかに多いです。

なんだかPTAにお叱りを受けそうですが、何も男漁りに行ってるわけでもないので(汗)
今回はなぜ私が30すぎて子供も小学生になった今でもクラブ活動に勤しんでいるのかを書きたいと思います。

時代の流れなのか、近年は、キッズダンスイベントや子供連れイベントも多くなり、また、大物女性ダンサーさんが結婚後や出産後もカムバックしてくるような事例もありまして、子供を持つ女性も、以前よりはクラブへ足を運びやすくなったかなと思われます。

まぁ、だからといってオールナイトのイベント行くのはさすがに抵抗がある、または、行きたいけど周りがうるさく言ってくる、っていうのが現状かなと思います。
実際私もそうでしたし。

昔から現場で嫁さん子供いる男性MCやDJなどなどはたくさん見かけます。

だがしかーし!

ママのなんと少ないことか。。。

「私今日、お弁当の日だから始発で帰るわー」なんてママ、めったに見た事ありません。

女性の社会進出が進んだ現在でも
《ママの夜遊び》と言えば
一年にほんとに指で数えられるくらいの居酒屋やカラオケで同級生やママ友と、あまり遅くない時間まで、みたいなのが鉄板だと感じます。

それすら許されないママもいますしね。

私ね、クラブ好きなので、そこにクラブ活動をねじ込んでみたんです。
正直な話、「クラブ行きたい!子供いてもクラブ行けるようにがんばる!」とか、鼻息荒くがんばったわけでは決してありません。

しかも昔ダンスやってた、とか、シンガーだった、とか、カムバック出来る材料も一切持ってません。

イベントのお手伝いを少しずつ、また少しずつやってたら、いつの間にか行かざるを得ない状況になってしまった、というのがほんとのところです。
結果論で申し訳ないのですが...

まず、私はクラブミュージックが好きなんです。
HIPHOP専門、reggae専門、house専門、EDM専門etc....とかの方々から比べたら、一種類あたりの知識は浅いかも知れませんが、結構なんでも聴くし好きなんです。

だけどね、これ全部、家で聴いてばっかだと物足りなくなるんですよ。
クラブミュージックっていうのはやっぱクラブ(現場)で聴くからさらに良いんです。

DJやセレクターがこだわりを持って色んなかけ方してくれるとまた楽しい。
前述の通り、ブッキングやらなんやら、ちょっとずつお手伝いするようになりまして。
そーなると、自分が毎回ブッキングしてるのに、その子達のショーケース観ないとかダメだなと思い。

で、定期的に通うとだんだん人脈もできて、いつしか某イベントのブッキング担当になったわけです。

もちろんお金にはなりません。
それどころか、酒代飛んできます。

色々事情もあり、パートナーとお互いに昼間の仕事に変えました。
結構カツカツだったりします。
イベントが黒字の時もあれば大赤字のときもあります。

体力的にもオールナイト明けからまた
6:00起きの24:00就寝のリズムに戻すのもクソ大変です。

「ママがクラブ行くってだけでドン引きなのに、そんな大変な思いするならやらなきゃいーじゃぁーん」
と言われるかもですが。

でも不思議なことに自分にとっていいエッセンスになってるんですよね。
仕事ではないですけど、趣味や単なる飲み会とも違う、「クラブ活動」。

子育てや仕事に終われて、毎日がめまぐるしく過ぎていく中で、たまーに少しだけオシャレして、大好きな音楽の中でお酒を飲む時間。
様々なアーティストのパフォーマンスを観る時間。
クラブで色々な人達と話す時間。

これがものすごく私にとって貴重な時間なんです。

クラブ活動再開してから、1年、2年、5年経つと、ステージ上でひよっこだった子達の中から頭角を表す子達も出たりしまして。
決して私のおかげで売れっ子になったわけではないのですが、側で見続けた分、感慨深いものがあります。

地下アイドルを応援するヲタクの気持ちも今ならわかるくらいです。

ましてや、自分たちのイベントにブッキングした事がある子が今現在活躍してるのをみると、やりがいすら感じてしまうわけですね。

いや、しかし、いくら私がクラブ好きだからとはいえ、やはり母親ですので、子供の事が一番です。

もし、うちの娘が「やだー!ママ行かないでー!」と泣き叫ぶタイプの子だったら、絶対出来てません。
ここ、ほんと重要。

「やったー!今日おばあちゃんちお泊まりだー!♬」

と、楽しそうにおばあちゃんちでお留守番してくれる娘に心から感謝してます。
うちのイベントが続けられるのは、うちの娘のおかげだと言っても過言ではありません。

なんだか運が良かったから出来たみたいな感じになっちゃいますが、もちろん先天的なものだけではありませんよ。
一応、母としてやはり夜中出歩くことに罪悪感はありますので、とてもささやかなことですが、心がけてることがいくつかあります。


①とりあえずテンション高く。「ごめんね。」言わない。

→「ごめんね。ママ出かけなきゃいけないんだ。おばあちゃんちで待ってて、ごめん。」
とか言っちゃうと、悲壮感漂います。ドナドナ。

これ、個人的にやっちゃいけないと思うんですよ。
本人が「あ、私かわいそうなんだ」ってなっちゃうかなと。
(いや、もちろん、心の中ではごめんね。言ってますよ汗)
なので我が家は少しテンション高めにやります。
「水曜日おばあちゃんち泊まっていいって!やったー!」
「おばあちゃん、土曜日にスーパー銭湯連れてってくれるってよ!いーなー!やったね!」
うちの娘は単純なのか、これで*\(^o^)/*なります。
ウキウキしたまま泊まりにいってくれるので、あっちもこっちも心が楽です。


②記憶がなくなるまでは飲まない。

→これはもうしょうがないです。

母親って忙しいですからね。帰ってもやることたくさんあるし、あんまりベロッベロの姿を子供に見せるのも良くないかと。
朝ちゃんと電車乗れなかったら家の中大変なことになりますしw
お酒はほどほどに。


③子供を預かってくれる方に感謝

→当たり前ですね。仕事で預けるにしろ遊びに行くので預けるにしろ、全力で感謝です。

うちの場合は、パートナーもアーティストなので、2人で出かける時は実家の母がよくみててくれます。
いくつになっても迷惑かけてごめんよと思いつつ^^;
母ちゃんいつもありがとう。


④その日の夕飯はリクエストを聞いてあげる

→焼肉と言われれば酒抜けて間もない体にムチをうちチャリンコで二駅こいで激安スーパーまでお肉買出し、ホットケーキと言われたら、夕飯だろうがなんだろうがクリームたっぷり乗せたホットケーキ。
(外食じゃないところがミソです←)

ママいなくてさみしかった、とは言われたことないですが、さみしい思いをさせて当然のことしてますので、それくらいはやってあげないとと思ってます。

あと、少し逸れますが、周りに既婚者や子持ちのアーティスト・イベント関係者が増えて、みんな気をつけてるんだなぁと思ったのは以下。


⑤人の名前ややってることをきちんと覚えて帰る。
一つ一つのアクションをいかに濃くするかに徹する。

→クラブイベント運営やったことある人ならわかると思いますが、やはり、自分らの関わるアーティストが他のとこで営業したり、お世話になってる箱が力を入れているイベントがあるなら、なるべく時間がある時は顔を出したいものです。

若手が顔を売り込みに色々なところに足を運ぶのは当然のことですが、どんなにベテランになっても「現場に顔だし」は大切なアクティビティであります。
社会人になるとなかなか難しいところですが。

また、普段行かないようなクラブや気になるイベントに足を運ぶのも大切です。
イベントに遊びに行く=他のイベントに知り合い作る=自分らのお客さんや手持ちのアーティストをスカウトで増やしたり、紹介してもらう、みたいな側面もあるわけです。要はただ遊びに行くだけじゃなくて、営業に近いところもあるんですね。

※もちろんただアーティスト横流しとかやらかすと他のイベントとのトラブルの原因にもなりかねますので、そこはそれ相応のマナーや経験値が必要になります。そこは別件として。

しかし、ただでさえ使える時間とお金が限られている既婚者や子持ちのオーガナイザーやブッキングスタッフの私達は、クラブに遊びに行く回数そのものが、独身の方に比べると必然的に少なくなります。
自分らのイベントやるのでいっぱいいっぱいの方がほとんどかと思います。

精一杯頑張って時間作って足を運んでても「現場に足を運ばないヤツはFakeや!」みたいに心無いDisを受けることも...(´;ω;`)ウッ…
だからこそ、その限られた回数の遊びに行く時間で、どれだけのアーティストなり関係者と知り合いになり、出来る限りの情報を頭に叩き込んでくる必要があるわけです。

live(showcase、DJtime)の内容、見た目、名前、年代はもちろんのこと、どんな曲作ってるとか、アルバム何枚出してるとか、他ではどんなクラブでレギュラーやってるとか、YouTubeのチャンネルはどれで、Facebookはこれ、だとか、どのアーティストと仲良しだとか、お酒は強いか弱いかとか、本職はこれで本名はどんなんであだ名はこんなんで..に至るまで、、

今後、お付き合いが長くなるかもしれない彼らとその時話した内容を、徹底的に頭に叩き込み、マメにアーティスト情報をチェックし、仕事家事育児の合間にタイミングのいいブッキング、その次に繋げて行けるような人間関係を構築する努力が、他の方と比べて時間がない分、必要になってきます。

また、仕事家事育児の合間にフライヤーの手配やイベント告知、曲掘りや最新音楽シーンのチェックなどなど。
独身の方にはピンと来ないかも知れませんが、子持ちだと、もう、これだけでも大変なんですよww

なのに中にはゴリゴリと独身の方々と同じようなフットワークの軽さと、頭のキレで人脈を拡げ、自分たちのイベントを大成功させているパパさんママさんも世の中にはいるんですよね。
もちろんちゃんと学校行事や地域イベント等も積極的にこなしてるわけで。少子化ですからね。

子供ひとりにつき在園・在学中に最低1回はPTA役員をやらなくてはいけないところばかりですし。
子供3人いたらほぼ毎年誰かの学年の役員です。

幼稚園、小学校、中学校までありますからねこれ。
子供会だの自治会だのも何かしら関わらなきゃだし。

クラブ内外問わずアクティブなお父さんお母さん。
しかも本人自身もアーティストだったりしたら、家庭のことや仕事やクラブ活動だけでなく、リリック書いたり曲作ったりルーティン考えたりなどしなきゃいけないわけで。
さらにベテランさんに至って若手のケアや悩み相談に至るまで.....まじでいつ寝てんの!?
もう、ほんとbig respectです。

何はともあれ、既婚者や子持ちが独身の子より努力しないといけない部分は大なり小なりあると思います。

でも!

クラブ活動はやっぱり楽しいです。
私は子供に止めろと言われるまでクラブ活動はするつもりです。
もちろん、言わせないように家庭のことは人一倍がんばる覚悟ですが汗

こうしたらいいよとか偉そうに言える立場ではありませんが、
私みたいなのもいるし、まだまだ少数派ですが、根っからのクラブ好きで上手く家庭とのバランスをとってるママ達も世の中にはいるわけで、

何もママがクラブいっちゃいけないわけじゃないと思うよ~、それは決して悪いことではないと思うよ~と、今回は私の拙い経験と見てきたものを書いてみました。

足掛け十ウン年クラブに通ってますが、私にとっては一番の遊び場ですし、同じようにクラブ大好きな女性もいるかと思います。
女性の社会進出も進み、イクメンも増え、子持ちのママの遊び方も多様化してくるでしょう。

今後、子供を持つママクラバーも増えるんじゃないかと予想しております。

クラブ活動は周りの理解があることが前提ですし、なかなか行きたくても行けない方の方がまだまだ多いかと思います。
でもたまには行ける、くらいの感じで、

育児仕事家庭のフィールドで戦うお母さんの、
数ある息抜きの方法の1つになればいいな。