さて、今回は実施に対する注意点を述べたいと思います。
まずは、自明のことですが、被験者にしっかりと聞こえるような声量や声色で教示します。
また、文字にするとうまく伝えにくいですが、被験者に威圧感を与えたり、取り調べのような感じを与えたりしないようにしています。
次いで、検査の課題においては、時間制限がある課題もあるので、
その際には
「これからの質問・課題には時間制限があるので、なるたけ早くやってみてください。そして出来たら教えてください」といった具合で教示します。
時間を超えてしまうと得点にならないのですが、
課題によっては、時間になったからといって
「はい、時間になりました」とバツンと切ってしまうのではなく、被験者の取り組む姿勢を伺いながら様子をみることもあります。
(もう少しで完遂できるような場合には、時間超過していても(そのため、得点にはならないですが)、
私は見守ります)なぜなら、
検査へのモチベーションを下げないための配慮です。
他には、検査中の表情や、手足の動き、衣服、身だしなみ、発語の有無(「う~~ん」や「出来た!!」といったような声など)、
そして集中力の問題について、注意深く観察します。
そこから気づいた事柄を、検査用紙のあいている部分にメモ書きすることが私は多いです。
集中力の問題については、本来は平均的な能力を持っているのに、集中力が切れてしまい、結果として成績が下がってしまうケースもあります。
その場合は、きちんと記録しておき、結果のフィードバックの際に、きちんと本人や関係する方々に報告するようにしています。
そのような、注意をしながら、実施します。
今日はこの辺にしておき、
次回は、検査後のやりとりやフィードバックについて述べたいと思います。
このフィードバックが難しくまた、
私が知能検査において
非常に大切と思っている点でもあります。

